独自ドメインを所有している個人事業主や中小企業にとって、ドメインの年間管理費は必ず支払いが発生するためできる限りコストを抑えたいというのが実情です。
ドメインの取得にはお名前.comやムームードメインを利用することが多いですが、今年からGMOグループで導入されたサービス維持調整費を支払いたくないと思っている方も多いはず。(私もその一人)
そのような方におすすめするのが「エックスサーバードメイン」です。
エックスサーバードメインは、ドメイン維持費用が格安で、コストパフォーマンスが非常に高いと評判です。
また、国内のサーバーシェアNo.1と言われるエックスサーバーなので信頼性が高くサポートも充実しているため、ドメインの移管先として最適です。
ただし、他社からエックスサーバーへのドメイン移管は準備をしてから行わないと失敗する場合があるため、移管手順には注意が必要です。
この記事では、他社からエックスサーバードメインへ移管する前に、知っておくべきこと、失敗しないドメイン移管の方法を解説します。
関連記事エックスサーバードメインの料金、サービスを詳しくまとめています。
エックスサーバーならドメイン料金が取得も移管も最安。Xserver Domain
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エックスサーバーへドメイン移管する前に確認すること
Xserverドメイン へのドメイン移管する前に注意点を把握しておく必要があります。以下では、ドメイン移管前に知っておくべきことについて解説します。
- ドメインの有効期限
有効期限から1ヶ月以上あるのが理想 - WHOIS公開情報に登録されているメールアドレス
ドメイン移管の承認メールが届くため、有効なメールアドレスであること - 認証コード(AuthCodeオースコード)
ドメイン移管にオースコードは必須です。JPドメインでも認証コード(AuthCode)導入。
ドメインの有効期限を確認
ドメイン移管前に有効期限を確認しておきましょう。有効期限が間近だと、移管手続きができない場合があります。
またドメイン移管申請しても不備があると、移管が却下されてしまいます。
そういった場合、思った以上に移管手続きに時間がかかってしまうため、最低でも有効期限から1ヶ月以上の余裕があることが望ましいです。
有効期限やドメインの状況を確認するにはWHOIS公開情報が最適です。
WHOIS公開情報では、有効期限以外にもドメイン管理者情報やドメインロック(レジストラロック)の状態を確認することができます。
ドメイン管理者情報が古いままだったりドメインロックがかかっていた場合は、移管手続きが進められないことがあります。
WHOIS公開情報とは?WHOISを調べる方法はこちらの記事で詳しく説明しています。
関連記事 WHOIS検索 ドメインの調べ方・見方と出てこない時の対処法
WHOIS公開情報に登録されているメールアドレスの確認
ドメイン移管手続きにはWHOIS公開情報に登録されているドメイン登録者のメールアドレス宛にメールが配送されます。
登録されているアドレスが受信可能なメールアドレスかどうかを確認し、使われていないメールアドレスだったら移管申請前に変更しておきます。
WHOISメールアドレスを変更する方法はこちらの記事「ドメイン移管・SSL取得に必要!WHOISメールアドレスの変更方法」が参考になります。
オースコードを確認・取得する
のドメインでは移管の際に「オースコード」(認証コードとも言われます)の入力が必須になります。.com
や.net
,.org
などJPドメイン以外
※2023年11月から、JPドメインでもドメイン移管に認証コード(AuthCodeオースコード)が必要になりました。
現在のドメイン管理会社にて認証コード(AuthCodeオースコード)を取得して下さい。
認証コード(AuthCodeオースコード)の取得方法は以下の記事が参考になります。
オースコードの取得方法はこちらの記事で詳しく説明しています。
関連記事 ドメイン移管に必要なオースコードとは?ドメインサービス各社での確認方法
ドメイン移管前に自動更新や代行サービスを停止しておく
現在のドメイン管理会社で次のサービスを利用している場合は解除しておきましょう。
- ドメイン自動更新が有効になっている
- WHOIS公開情報代行サービスを利用している
- レジストラロックを有効にしている
これらのサービスが有効になっている場合、移管申請をしても却下されてしまいます。
利用している場合は全て解除・無効にしておきます。
※会社によっては、自動更新のタイミングが有効期限の1ヶ月前に設定されている場合があります。
他社からエックスサーバードメインへドメイン移管手順
他社ドメインサービスからエックスサーバードメインへの移管手順を解説します。ドメイン移管の流れは以下のようになります。
- Xserverでドメイン移管の申し込みを行う(ドメイン移管費用が発生する → キャンペーンで1円の場合もある)
- 移管元ドメインサービスよりドメイン移管の承認に関するメールが届く
- ドメイン移管の承認作業
- ドメイン移管完了
一つずつ解説します。
お名前.comからエックスサーバー/ムームードメインへco.jpドメインを移管する具体的な手順を解説しています
1.Xserverでドメイン移管の申し込みを行う
他社からエックスサーバーにドメインを移管する場合、エックスサーバー側でドメイン移管の申し込みをします。
1-1. Xserverドメインのサイトにアクセス
Xserverドメイン のサイトへ行き、上部のナビゲーション「ドメインお申込み」から「ドメイン移管」を選びます。
1-2. 移管するドメインを入力して検索する
移管するドメインを入力、複数のドメインを移管したい場合は全て入力し「検索する」をクリックします。
ドメインが複数ある場合は1つずつ改行して入力します。
1-3. ドメイン名が表示され、ドメインの価格と「移管可能」と表示される
オースコードの入力欄がある場合はオースコードを入力します。
ドメインと一緒にサーバーも利用する場合は併せて申し込みもできます。
キャンペーン中なら移管費用が1円になる
エックスサーバードメインでは移管キャンペーンを開催している時があります。その場合、通常発生するドメイン移管費用が1円になるかも。
1-4. Xserverアカウントの登録・既にXserverアカウントがある場合はログイン
1-5. ドメイン移管費用の支払い情報入力
エックスサーバーでは移管申し込み時点でドメイン移管費用として次年度のドメイン費を支払う必要があります。
※ドメイン移管に失敗した場合は返金されるそうです。
1-6. 移管申し込み完了
エックスサーバーでの手続きはここで完了です。
Xserverから「トランスファー申請に関するご案内」メールが届く
.com
や.net
の場合は、まず、Xserverから「トランスファー申請に関するご案内」というメールが届きます。JPドメインの場合はこの章は飛ばして先へ進みます。
【重要】example.com のトランスファー申請に関するご案内
Xserver トランスファー申請に関するご案内メール件名
メール本文にあるURLをクリックすると、ドメイン移管承認画面が開きます。
「移管を承認する」ボタンをクリックします。
Xserverでのドメイン移管承認はこれで完了です。
移管元ドメインサービスよりドメイン移管の承認に関するメールが届く
移管の申し込み後、早ければ数時間で移管元ドメインサービスよりドメイン移管を承認するかどうかの確認メールが届きます。
ムームードメインが移管元の場合は以下のような件名でメールが届きます。
【重要】トランスファー申請に関する確認のご連絡 example.com
ムームードメインのドメイン移管の承認確認メール例:.comの場合
【ムームードメイン】汎用JPドメイン移転確認のご連絡
ムームードメインのドメイン移管の承認確認メール例:汎用JPドメイン
お名前.comから移管する場合は以下のようなメールです。ほぼ同じメールです。(お名前.comはムームードメインの上位レジストラなので当然ですが)
メール本文に記載されているURLをクリックします。
3.ドメイン移管の承認作業
メールのURLをクリックすると「他社へのドメイン移管 承認フォーム」が表示されます。
「対象ドメイン」が正しいかどうか確認し、「承認する」をクリックします。
承認が完了しました。と表示されます。これが終われば、あとは移管が完了するのを待つだけです。
4.移管完了
移管が承認されると、エックスサーバーでのドメインの管理が開始となります。移管完了までに早ければ当日にも完了することがありますが、数日かかる場合もあります。
まとめ
以上が、他社からエックスサーバードメインへドメイン移管する手順になります。
ドメイン移管手続きは一見難しい感じがしますが事前のチェックをしておけば難しいことはありません。
一番厄介なのは移管の承認作業です。ドメインの管理者が第三者だったりすると「事前にエックスサーバーへ移管することを知らせておく」ことや「移管の承認メールが届いたら早めの承認をお願いする」など根回しが必要になります。
しかし移管の手順自体は比較的シンプルであるため、適切に準備を行い手順に沿って進めていけばトラブルなくドメイン移管できると思います。
エックスサーバードメインは各種ドメインの取得費用・更新費用どちらも他社と比べても格安レベルです。もし少しでもドメインのランニングコストを節約したいと考えているならエックスサーバー ドメインで管理するのがおすすめです。