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WHOIS検索 ドメインの調べ方・見方と出てこない時の対処法

2023-11-01

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WHOIS検索 ドメインの調べ方・見方と出てこない時の対処法

ソラミ♪

Webエンジニアをやりつつ、デザインにも携わる株式会社コムワークの中の人。WordPress、Adobeアプリ、カワウソ好き。 2015年から当ブログ運営|2008年からGmail使用中|WordPress制作10年以上|15社以上のレンタルサーバー利用経験|100件以上のドメイン取得運用|サイト・ドメイン移転多数 »  もっとくわしく

「ウェブサイトのドメイン移管を検討しているけれど、ドメインの登録情報がどこにあるのか、調べ方が分からない」とお悩みの方へ。

この記事では、WHOISの基本から、ドメインの登録情報の詳細な見方、そしてWHOISで情報が見つからない場合の対処法など、数々のドメイン移管を行ってきた筆者が解説します。

WHOISとは?WHOISで分かること

WHOISとは簡単に言うと、ドメイン名やIPアドレスなどに関する登録情報のデータベースです。

WHOISデータベースは一般的に公開されていて、多くのサイトやツールがWHOIS検索を提供しています。

WHOISデータベースを使用すれば、ドメインの所有者を調べることができるのでドメイン移管などの手続きの時に役立ちます。

WHOISデータベースでは以下のような内容が登録されています。

WHOISデータベースでわかること

  • ドメイン名 (Domain Name)
  • 登録者情報 (Registrant Information): ドメインの所有者
  • 管理者情報 (Administrative Contact Information): ドメインの管理担当者
  • 技術担当者情報 (Technical Contact Information): ドメインの技術担当者
  • ドメインの登録日 (Registration Date): ドメインが最初に登録された日
  • 有効期限 (Expiration Date): ドメインの有効期限
  • DNS情報 (DNS Information): ドメインに関連付けられたDNSサーバー情報
  • ドメインステータス (Domain Status): 現在のドメインの状態
  • 登録業者情報 (Registrar Information): ドメインを管理する登録業者(レジストラ)情報
  • WHOISサーバー (WHOIS Server): WHOISデータを提供するWHOISサーバー

登録業者によってはWHOIS情報を非公開にすることができるため全ての情報を得ることができるとは限りません。

またトップレベルドメイン(ドメインの種類)によって、登録フォーマットが異なる場合があります。

WHOISの調べ方

WHOISでドメイン情報を調べる方法で主なものを3つ挙げます。

  1. ドメイン登録事業者のサイト
  2. オンラインWHOIS検索ツール
  3. コマンドラインで検索

ドメイン登録事業者のサイト

ドメイン登録ができるサービス事業者では、WHOIS検索サービスを提供しています。

WHOIS検索はだいたいフッターナビゲーションにリンクがあります。(※下記はお名前.com のフッター)

お名前.comのWhois検索リンクはフッターにある
お名前.com 公式サイトのフッターにWhois検索リンクがある
お名前.comのWhois検索画面
お名前.com Whois検索

https://www.onamae.com/service/whois/

さくらインターネット Whois検索

https://domain.sakura.ad.jp/whois/

スタードメインのWhois検索
スタードメインのWhois検索

https://whois.star-domain.jp/

Value DomainのWHOIS検索ページ
バリューサーバーのWHOIS検索

https://www.value-domain.com/domain/whois/

オンラインWHOIS検索ツール

ネット上には多くのオンラインWHOIS検索ツールが提供されていて、これらのツールを使用してドメイン名やIPアドレスのWHOIS情報を取得することもできます。

コマンドラインで検索

コマンドラインからもWHOIS検索をすることができます。

一般的なコマンドは whoisです。

whois example.com

このコマンドを実行すると、指定したドメイン名のWHOIS情報が表示されます。

WHOIS検索で見つからなかった場合は?

Whoisでドメインを検索しても結果が表示されかった場合、以下のような理由が考えられます。

  • WHOISデータベースが異なる
  • WHOIS情報を非公開にしている

WHOISデータベースが異なる

WHOISデータベースはひとつだけではありません。WHOIS情報を提供するサービスは多数存在します。

例えばお名前.comのWhois検索ではお名前.comがレジストラのドメイン以外は取得できない場合があります。

またドメインの種類(JPドメイン、海外のドメイン)によっても異なります。

ドメインを検索して見つからなかった場合、ほかのWhoisを使って調べてみれば見つかる場合があります。

でも何箇所で調べるのは面倒なもの。

私がいつも行なっている特定のドメインを調べる方法は以下のようにしています。

  1. JPドメインを調べるならJPRS Whoisで検索
  2. それ以外ならDomain ToolsまたはさくらででWhois検索してみる
  3. IPアドレスを検索する場合はCMANドメイン/IPアドレス サーチ

といった感じで調べることが多いです。

JPRS(日本レジストリサービス)は、co.jpや.jpなどJPがつくドメインを登録・管理をしている大元です。JPドメインはすべてJPRSで管理されているのでここで検索するのが間違いないです。

Domain Toolsは世界最大規模のドメインデータベースを持っている、とのことで結果が得られやすいのでこちらを使ったり、またさくらインターネットのWhois検索もわかりやすく、使いやすいです。

IPアドレスの情報(所有者や国など)を調べたい場合はCMANが使いやすいです。

WHOIS情報を非公開にしている

ドメインの所有者がWHOIS情報を非公開に設定している場合、一般のWHOIS検索では情報が表示されないことがあります。

ドメイン移管をする場合、WHOIS情報が非公開になっている場合は解除してもらう必要があります。

ドメイン登録情報のプライバシー保護・WHOIS情報の代行

登録者情報はICANNにより一般公開することが義務づけられています。そのためドメインを登録する際に「氏名・住所・電話番号・メールアドレスなどの個人情報」を登録することは必須です。

ICANN(アイキャン)は、 インターネットの名前空間に関するいくつかのデータベースの維持管理と方法論の調整、ひいてはネットワークの安定的かつセキュアな運用の確保に責任を負う非営利団体
https://ja.wikipedia.org/wiki/ICANN

そのためWHOISでは上記のような個人情報を簡単に閲覧することができるのです。

このような個人情報を取得してマーケティングなどに利用する行為が増えたためか、ドメイン登録事業者がWHOIS情報公開を代行するサービスがあります。(WHOIS情報を商用利用することは禁止されています)

このサービスは「Whois情報公開代行」「WHOISプライバシーサービス」「Whois代理公開」などと呼ばれています。

しかし、個人でドメインを所有している場合、ドメイン登録者として住所や電話番号、メールアドレスが誰でも閲覧できる状態になってしまうのはかなり抵抗があります。

このような場合にWhois情報公開代行サービスを利用すれば、個人情報を公開せずにドメイン取得ができます。(但し、属性型JPドメインではWhois情報を非公開にできません)

WHOIS情報公開代行を利用して、個人情報を非公開にする方法をドメインサービスごとに説明しています
関連記事 WHOIS情報公開代行とは?無料で個人情報を非公開にする方法

WHOIS情報公開代行のデメリット1:有料の場合がある

WHOIS情報公開の代行サービスは事業者によっては有料サービスの場合があります。

お名前.com では、1ドメインにつき 1,078円/年となります。※ただしドメインの新規登録時に同時にWHOIS情報公開代行を申し込むとで無料で利用できる

WHOIS情報公開代行のデメリット2:重要なメールが届かない

WHOIS情報公開代行サービスを利用すると、ドメインの登録者情報などは公開代行してくれる会社の情報になります。

そのため何か登録上の手続きを行う段階で、ドメイン登録者へメール通知がきても、本当の登録者には通知が届かないことになります。

特にドメイン移管を行う場合は、移管手続き上の移管承認メールは登録者へ配信される → ドメイン移管前にWHOIS情報公開代行は解除する必要があります。

お名前.comではWHOIS情報公開代行サービスのオプションとして、WHOIS情報公開代行をしていても本当の管理者にメール転送してくれる「Whois情報公開代行 メール転送オプション」サービスがあります。(有料サービス)

WHOIS情報の見方 - ドメイン移管時に確認しておくべき項目

WHOISで実際にドメインを検索した時に表示されるのは、前述の「WHOISデータベースでわかること」で書かれている内容です。

ここではドメイン移管する際、Whoisでどの項目を確認しておく必要があるのかみていきます。

以下は実際に当サイトのドメインtokushiyo.netお名前.com のWhoisで検索した結果です。

項目名意味
Domain Nameドメイン名
Registrar Registration Expiration Dateドメインの有効期限
Domain Statusドメインの状態
Registrant Name登録者名
Registrant Email登録者Emailアドレス

確認ポイント1・ドメイン有効期限

Registrar Registration Expiration Dateにある日付がドメイン有効期限です。ドメイン移管には1ヶ月ぐらい余裕がほしいところです。

確認ポイント2・ドメインステータス

ドメインの状態は「Domain Status: ok https://icann.org/epp#ok」となっているので特に制限はかかっていない状態です。

「clientTransferProhibited」などと表示されている場合は、ドメイントランスファーが制限されているので解除が必要です。

確認ポイント3・登録者のメールアドレス

当サイトのドメインはValue DomainのWHOIS情報公開代行が有効になっているため、Registrant(登録者)の名前や住所、Emailアドレスは「Value Domainの情報」になっています。

この状態でドメイン移管すると、ドメイン移管に失敗してしまうので、移管申請前に公開代行を解除して、有効なメールアドレスに変更する必要があります。

ドメイン移管の際にはドメインのWHOISに登録されている情報が重要になるため、正確な情報を登録しておく必要があります。

他社からXserverドメインへドメイン移管をする手順を詳しく解説しています
関連記事 失敗しないエックスサーバードメインに他社から移管する方法

以上、WHOIS検索で得られる情報と利用方法についてまとめました。

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