2021年9月にお名前.comで属性型JPドメインの価格変更がありました。
対象ドメイン:.co.jp/.ac.jp/.ed.jp/.go.jp/.or.jp
変更前 | 変更後 | |
契約更新 | 5,720円/年 | 7,678円/年 |
登録者名義変更 | 7,678円/回 | 無料/回 |
登録者情報変更 | 1,155円/回 | 無料/回 |
ドメイン名変更 | 7,678円/回 | 無料/回 |
ドメインの情報変更は無料になりますが、更新費用が1.3倍超になりました。これを機にお名前.comから更新費用が安い他社へドメイン移管をしました。
.co.jpの更新費用を、お名前.com、ムームードメイン、エックスサーバーで比較してみます。
お名前.com
![]() | ムームードメイン
![]() | Xserverドメイン
![]() | |
更新費用(1年) | 7,678円 | 4,378円 | 4,136円 |
.co.jpの更新費用が安いのはXserverドメイン
です。
サーバーはエックスサーバーを利用しているならエックスサーバーへドメイン移管すればサーバー、ドメインと一緒に管理ができます。
- エックスサーバーはドメイン移管の際に移管費用が発生します(移管後1年、ドメイン有効期限が更新される)
- ムームードメインでは指定事業者変更で、移管時に費用は発生しません(ドメイン更新期限は変更されない)
お名前.comからムームードメイン、またはエックスサーバーにドメイン移管をする手続きの流れを解説します。
.comや.netのドメイン移管では「AuthCode(オースコード)」が必ず必要なので取得しましょう。AuthCodeについては以下のページで説明しています。
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ドメイン移管に必要なオースコードとは?ドメインサービス各社での確認方法
.comや.netドメインの管理を移管するときに必ず必要なオースコード(AuthCode)。 オースコード(Auth Code)とは、不正なドメイン移管を防ぐためにドメインに割り当てられている半角英数 ...
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ドメイン移管が失敗する、よくある原因をまとめました。
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「承認メールが届かない」などドメイン移管が失敗する原因と注意点
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1.【ドメイン移管前チェック】
ドメイン移管をする際に以下の項目をチェックしましょう。
- ドメインの期限が切れていない、期限まで1ヶ月以上あることが理想
- ドメイン登録してから60日が経っていること
- ドメインにレジストラロックされていないこと
- WHOIS登録情報のメールアドレスが受信できること
上記を満たしていないと、ドメイン移管申請をしても承認されない、却下されてしまう恐れがあります。
2. お名前.comで自動更新解除、登録メールアドレス確認
ドメイン移転申請をする前にお名前.com側で下記設定の確認と解除をしておきます。
- 自動更新
- ドメインプロテクション
- Whois情報公開代行(.co.jpは非対応)
- あんしん廃止(?)
最後のあんしん廃止がドメイン移転に関係するかどうか未確認ですが、移管するので解除しておいた方がいいでしょう。
また.co.jpはWhois情報公開代行には対応していませんが、.comや.jpの移管の際は解除しておきます。
※.comや.netの移転の場合はAuthcode(オースコード)も控えておきます。

お名前.comにログイン後、ドメイン>利用ドメイン一覧で確認できます。もし自動更新にチェックが入っていたら解除しましょう。
登録メールアドレスの確認
登録者情報のメールアドレスに指定事業者変更の承認メールが届きますのでドメインの登録者情報も確認しておきます。
お名前.comのログイン後のドメイン>利用ドメイン一覧から、当該ドメイン名をクリックします。一番下にある「ドメイン情報 (Whois情報)」の「組織情報」を確認します。

登録されているメールアドレスが受信確認できるアドレスかどうか確認しましょう。

お名前.comでは組織情報の登録内容の変更が無料になりましたので、利用できるメールアドレスに変更します。変更しないとドメイン移転に必要な指定事業者変更の承認メールが届きません。
※メールアドレスを変更した場合、変更完了までに時間がかかります。(数時間〜)完了したらメールが届きます。メール件名「[お名前.com]属性型JP記載事項変更 受付通知 example.co.jp」
2-a. 移管申請(エックスサーバーの場合)
エックスサーバーにドメインを移管するための流れの説明です。エックスサーバーのアカウントを持っている場合は、アカウントマネージャーへログインします。
Xserverドメイン
ドメイン項目の右端にある「ドメイン移管」を選択します。

アカウント取得したのみでサーバー契約などをしていない場合は、サービス一覧からドメインを選んで移管申請できます。

Xserverドメインを申し込むをクリックします。

移管申請を選択

移管予定のドメインを入力して、検索します。

内容を確認したら、利用規約に同意するにチェックを入れて、支払いに進みます。

エックスサーバーではドメイン移管時に費用が発生します。支払い方法を選択して、決済手続きをします。

これでエックスサーバーでの移転申請は完了です。
2-b. 指定事業者変更の申請(ムームードメインの場合)
お名前.comからムームードメイン.co.jpドメインのドメイン移管は「指定事業者変更」という処理になります。「指定事業者変更」は移転先のムームードメインから「指定事業者変更の申請」を行います。
ムームードメインのコントロールパネルにログインします。
左サイドバーのドメイン管理>属性型JPドメイン関係に「指定事業者の変更」があります。

ドメイン名を入力します。


申請内容の確認後、利用規約に同意します。

以上で指定事業者変更の申請は完了です。

手続きに問題がなければ、ムームードメインから
件名:【ムームードメイン】指定事業者変更の申請を受け付けました
というメールが届きます。その後、お名前.comから届くドメインの承認依頼メールを待ちます。
3.お名前comから移管の承認をする
ドメイン移管先(ムームードメインまたはエックスサーバー)で移管申請が完了し手続きに問題なければ、お名前.comから移管を承認するかどうかのメールがとどきます。
件名:【重要】トランスファー申請に関する確認のご連絡 example.co.jp
このメールが届くのは、ドメイン組織情報で登録されているメールアドレスに届きます。

メール本文に記載のURLをクリックします。ドメイン名を確認して、移管の承認をします。


移管の承認手続きが完了しました。
4.ドメイン移管の完了
ドメイン移管の承認手続きが終わって数時間程度で、移転完了のメールが届けば移管が完了です。

エックスサーバーの場合は
件名:【Xserverドメイン】ドメイン移管完了のお知らせ(example.co.jp)
という件名で移管完了のメールが届きます。
各社ドメイン管理画面でドメインを確認してみましょう。
お名前.comからエックスサーバー、ムームードメインへドメイン移管まとめ
.co.jpドメイン移管の手続きは複雑なように感じますが、事前にドメインの登録情報と移管元の会社での手続き方法を確認することが重要です。
またドメイン更新期限間近だと移管は難しくなるので更新期日から1ヶ月半以上余裕を持って手続きします。
スムーズなドメイン移管ができるよう前述の移転前のチェック項目を確認してからドメイン移転しましょう。
ドメイン移管が失敗する、よくある原因と注意点をまとめました。