GoogleがSSL化サイトであることは検索順位に影響があるということを発表してから、サイトを常時SSL化することはSEO対策の一つとして認識されています。
この記事では、無料独自SSLが使えるレンタルサーバー一覧と、無料SSLを使うメリットデメリットについて解説します。
独自SSLとは?共有SSLとの違い
以前は共有レンタルサーバーのSSLと言えば「共有SSL」が一般的でした。
共有SSLとはサーバー会社所有のSSL化済みドメインのサブドメインを利用してSSLに対応することで、共有SSLのURLは以下のようになります。
一つのSSLを複数ユーザーで共有するイメージです。
独自SSL | 共有SSL | |
---|---|---|
ドメイン/URL | 自分のドメインが使えるhttps://●●●●●.com | サーバー会社のドメインhttps://●●●●●.example.jp |
かかる費用 | 有料と無料がある | 無料 |
メリット | 信頼性アップ SSLページでも同じドメイン サーバーを移転しても利用可能 | 手続き必要なしですぐに使える |
デメリット | 有料の場合は費用がかかる インストールが必要な場合がある | SSLページはドメインが変わる サーバー移転したら利用不可 |
共有SSLを使えばサイトをSSL化できるとは言え、自分独自のドメインではないため、使いづらいものでした。
しかし現在では共有レンタルサーバーでも、独自ドメイン対応の無料SSLが利用できるようになっています。
常時SSL化することは、信頼性と安全性が向上し、ウェブサイトを運営する上でメリットは大きいです。
それが無料で常時SSL化できるとしたら嬉しいポイントですね。
無料SSLと有料SSLの違い
無料SSLと有料SSLの違いとは?
有料無料にかかわらず、暗号化の強度に違いはありません。
有料SSLは、セキュリティと信頼性を確保するため、高度な検証プロセスが採用されています。SSL認証局(SSL発行者)はドメインや組織の正当性を厳格に確認し、その証明書を発行するまでに多くの人力が使われているのです。
無料SSLの代表格「Let’s Encrypt」は証明書の発行プロセスがすべて自動で行えるよう設計されていて設定や保守のコストを大幅に削減しているのです。
有料SSLは証明書に関わるサポートを受けることができ、サイトシールをウェブサイトに掲出することができたり、マルウェアスキャンや脆弱性診断などの付加サービスが提供されていたりします。
こちらもすすめ DV / OV / EV認証SSLを格安で取得する、無料・有料SSL証明書の比較して取得できます。
【2024年最新】格安で取得できるSSLサーバー証明書のまとめ
無料SSL | 有料SSL | |
---|---|---|
SEO対策 | circle | circle |
データの暗号化 | circle | circle |
フィッシング対策 | close | circle |
なりすまし対策 | close | circle |
サイトシール | close | circle |
向いているサイト | 静的なHTMLのサイト 閲覧メインの小規模サイト | オンラインショッピングサイト 偽サイトを作られてしまった法人サイト ウェブサイトの信頼性を高めたい法人サイト |
無料SSLのメリット・デメリット
- サイトSSL化が無料でできる
- 取得が簡単
- 信頼性が低い
- 有効期限が短い
- サイトシールがない
最も明らかなメリットは、無料でSSL証明書を入手できることです。これにより、ウェブサイトのSSL化に追加の費用をかけずに済みます。
またレンタルサーバーで標準提供されている無料SSLは、発行手続きが簡単で知識不要でSSL化が可能になります。
一方、セキュリティに関する厳格な要件がある法人企業などには無料SSLでは対応できない場合があります。
一部の無料SSLは、発行から90日が有効期限で、その都度更新が必要です。有料SSL証明書は通常1年間有効なので、更新の頻度が低いです。
レンタルサーバーの無料SSLの更新プロセスは自動化されていますが、更新に失敗することがあり更新に失敗した場合は手動で対応する必要があります。
サイトシールとは
サイトシールとはSSLサーバ証明書ブランド(SSL認証局)のロゴなどが記載されている画像形式のもので、サイトシールをクリックするとSSL証明書の詳細が確認できます。
このサイトシールをウェブサイトに掲出することでサイトが安全であることをアピールできます。
無料SSLが利用できるレンタルサーバー
無料SSL対応のレンタルサーバー一覧
レンタルサーバー | SSL証明書 | 月額費用 (最安プラン) | もっと詳しく |
---|---|---|---|
エックスサーバー | Let’s Encrypt | スタンダード 990円(36ヶ月払い) | |
Xserverビジネス | Let’s Encrypt | スタンダード 3,762円(36ヶ月払い) | |
スターレンタルサーバー | Let’s Encrypt | エコノミー 125円 | |
ロリポップ! | Let’s Encrypt | エコノミー 90円(36ヶ月払い) | |
CORESERVER | Let’s Encrypt | CORE-MINI 220円(12ヶ月払い) | |
さくらのレンタルサーバ | Let’s Encrypt | ライト 130円(12ヶ月払い) | |
ConoHa WING | Let’s Encrypt アルファSSL | ベーシック 880円(36ヶ月払い) | |
カラフルボックス | COMODO SSL | BOX1 528円(36ヶ月払い) | |
mixhost | COMODO SSL | スタンダード 968円(36ヶ月払い) | |
ラッコサーバー | COMODO SSL | RK1 330円(36ヶ月払い) | |
iCLUSTA+ by GMO | アルファSSL | ミニ 933円(12ヶ月払い) | |
CPIシェアードプラン | CPI SSLサーバー証明書 | 4,840円(12ヶ月払い) | |
カゴヤ・ジャパン | Let’s Encrypt | ライト1コア/4GB 1,485円(12ヶ月払い) |
エックスサーバー
エックスサーバーは、運用サイト数250万件で国内シェアNo.1、サーバー速度もNo.1で、個人法人ともに人気のあるレンタルサーバーです。
20年以上の運用実績で安定性が高さも魅力です。
もっと詳しくエックスサーバー使用歴10年以上。使ってわかったメリット・デメリットを詳しくレビュー
エックスサーバーの料金プラン
スタンダード | プレミアム | ビジネス | |
---|---|---|---|
月額料金(12ヶ月) | 1,100円 | 2,200円 | 4,400円 |
月額料金(36ヶ月) | 990円 | 1,980円 | 3,960円 |
エックスサーバーで利用可能なSSL
SSL料金 | |
---|---|
Let’s Encrypt | 無料 |
CloudSSL | 880円〜1,100円/年 |
CloudSecureスピード認証SSL | 15,400円〜19,800円/年 |
CloudSecure企業認証SSL | 33,000円〜41,800円/年 |
CloudSecureEV SSL | 83,600円〜105,600円/年 |
GeoTrustクイックSSLプレミアム | 14,300円〜15,400円/年 |
Degicertセキュア・サーバID | 70,400円〜75,900円/年 |
エックスサーバーで利用可能な有料SSLは、契約年数1年〜5年で年間のSSL料金が異なります。
スターサーバー
オールSSD、Nginxの高速サーバーなのに格安レンタルサーバー。無料独自SSL付きで月額138円、WordPressを使うなら月額220円から利用できます。
エックスサーバーグループなので安定感もあり。
もっと詳しくオールSSDで高速、月220円でWordPressブログが始められるスターサーバー
スターサーバーの料金プラン
料金プラン | エコノミー | ライト | スタンダード | ハイスピード |
---|---|---|---|---|
月額費用(36ヶ月) | 138円 | 220円 | 440円 | 550円 |
スターサーバーで利用できるSSL
SSLブランド | SSL料金 |
---|---|
Let’s Encrypt | 無料 |
CloudSSL | 1,650円/年 |
Comodo SSL | 5,500円/年 |
CloudSecureスピード認証SSL | 19,800円/年 |
RapidSSL | 4400円/年 |
CloudSecure企業認証SSL | 41,800円/年 |
CloudSecureEV SSL | 105,600円/年 |
GeoTrustクイックSSLプレミアム | 16,500円/年 |
Degicertセキュア・サーバID | 99,000円/年 |
ロリポップ!
ロリポップ!も最安プランは無料SSL付きで月額99円〜。おすすめはLitespeedサーバーが使えるハイスピードプラン。
ハイスピードプランは独自ドメイン2個永久無料、電話サポートもついて月額550円〜。
もっと詳しくロリポップ!レンタルサーバー
ロリポップ!料金プラン
料金プラン | エコノミー | ライト | スタンダード | ハイスピード | エンタープライズ |
---|---|---|---|---|---|
月額費用(36ヶ月) | 99円 | 220円 | 440円 | 550円 | 2,200円 |
ロリポップ!で利用できるSSL
SSLブランド | SSL料金 |
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Let’s Encrypt | 無料 |
グローバルサインクイック認証SSL | 2,200円/月〜 |
グローバルサイン企業認証SSL | 65,780円/年〜 |
グローバルサインEVSSL | 140,800円/年〜 |
さくらインターネット
さくらインターネットの共有レンタルサーバーは、個人利用の格安プランから自治体・法人が利用するビジネス用途のサーバーまで幅広く提供しています。
2022年にサーバーが一新され、表示速度は5倍アップ、初期費用無料、転送量無制限など、機能が大幅にアップデートされました。
もっと詳しくCDN導入もできる個人から企業・官公庁まで幅広く利用さくらのレンタルサーバのメリット・デメリット
さくらのレンタルサーバーの料金
料金プラン | ライト | スタンダード | プレミアム | ビジネス | ビジネスプロ |
---|---|---|---|---|---|
月額費用(36ヶ月) | 128円 | 425円 | 900円 | 2,122円 | 3,819円 |
さくらのレンタルサーバで利用できるSSL
SSLブランド | SSL料金 |
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ゲヒルンMCA EV | 44,000円/年 |
ゲヒルンMCA EV マルチドメイン | 102,300円/年 |
ゲヒルンMCA OV | 33,000円/年 |
ゲヒルンMCA OV マルチドメイン | 75,900円/年 |
サイバートラスト SureServer EV for SAKURA | 54,450円/年 |
サイバートラスト SureServer for SAKURA | 42,350円/年 |
JPRS ドメイン認証型 | 990円 /年 |
JPRS ドメイン認証型ワイルドカード | 18,150円/年 |
JPRS 組織認証型 | 48,400円/年 |
JPRS 組織認証型 ワイルドカード | 96,800円/年 |
ラピッドSSL | 2,970円/年 |
ジオトラスト クイックSSLプレミアム | 15,950円/年 |
デジサート セキュア・サーバID | 89,100円/年 |
デジサート グローバル・サーバID | 151,800円/年 |
デジサート セキュア・サーバID EV | 178,200円/年 |
グローバルサイン クイック認証SSL | 38,280円/年 |
グローバルサイン 企業認証SSL | 65,780円/年 |
セコム パスポート for Web SR3.0 | 60,500円/年 |
ConoHa WING
もっと詳しくConoHa WINGがおすすめな理由と料金プランの選び方
ConoHa WING WINGパックの料金
プラン | ベーシック | スタンダード | プレミアム | リザーブド 1GB | リザーブド 2GB | リザーブド 4GB |
---|---|---|---|---|---|---|
月額費用(36ヶ月) | 643円 | 2,118円 | 4,235円 | 1,331円 | 2,844円 | 5,687円 |
月額費用(24ヶ月) | 842円 | 2,239円 | 4,477円 | 1,392円 | 2,965円 | 5,929円 |
ConoHa WINGで使えるSSL
SSLブランド | SSL料金 |
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Let’s Encrypt | 無料 |
アルファSSL | 無料 |
グローバルサインクイック認証SSL | 2,200円/月〜 |
グローバルサイン企業認証SSL | 58,080円/年〜 |
グローバルサインEVSSL | 129,800円/年〜 |
CORESERVER
もっと詳しくLiteSpeedサーバ,HTTP/3対応 CORESERVER
CORESERVERの料金プラン
プラン | CORE-X | CORE-Y | CORE-Z | CORE-MINI | CORE-A | CORE-B | CORE-C |
---|---|---|---|---|---|---|---|
月額費用(36ヶ月) | 390円 | 690円 | 1,990円 | 220円 | 440円 | 880円 | 2,750円 |
CORESERVER(Value Domain)で購入可能なSSL
CORESERVERの運営会社、Value Domain(バリュードメイン) で取り扱いのあるSSL証明書です。コアサーバーでは他社で取得したSSL証明書の持ち込みも可能です。
SSLブランド | SSL料金 |
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Let’s Encrypt | 無料 |
グローバルサイン企業認証SSL | 38,500円 |
グローバルサイン クイック認証SSL | 19,800円 |
グローバルサイン クイック認証SSL ワイルドカード | 96,800円 |
アルファSSL | 1,320円 |
アルファSSLプラスワイルドカード | 26,400円 |
.shop SSL | 1年目 無料 (2年目以降 6,000円) |
無料SSLの種類
Let’s Encrypt
Let’s Encrypt(レッツエンクリプト)は、アメリカ・カリフォルニアの非営利団体、Internet Security Research Group(ISRG)により運営されている証明書認証局です。
世界中の全てのWebサーバを暗号化することを目指したプロジェクトです。
サーバ証明書の有効期間は90日。証明書の作成、受け入れテスト、署名、インストールなどはすべて自動化されたプロセスで行われています。
Let’s Encrypt
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』https://ja.wikipedia.org/wiki/Let%27s_Encrypt
Let’s Encrypt ほか、格安でSSL証明書を取得できます
SSLサーバー証明書を格安で取得したいならこちらの記事をチェック>> 【2024年最新】格安で取得できるSSLサーバー証明書のまとめ
COMODO SSL
COMODOはSECTIGOに名称が変わりました。
コモドブランドのSSLは1998年に設立された老舗のSSLサーバ証明書ブランドです。CA/BrowserForumという世界標準の統一されたSSLの仕様策定するフォーラムの発起人であるなど、COMODOはSSLのパイオニアとして、SSLの累計販売本数は200万本で世界シェアはNo.1とのことです。
コモドでも90日間有効のフリーSSL証明書を提供しています。99.3%のブラウザー対応率を持つエンドエンティSSL証明書を発行する、信頼されるルート認証局(CA)と同じ認証局から発行されます。
Sectigo(旧COMODO)の無料SSLを採用しているレンタルサーバーは、mixhost、カラフルボックスです。
アルファSSL
SSL証明書発行数が国内シェアNo.1のグローバルサインのセカンドブランド、国産SSLです。
パブリックルート認証局であるGlobalSign Root CAから直接認証を受けています。
最大256bitのSSL暗号化通信を実現するSSLサーバ証明書で、サイトシールがない以外は同じGMOグローバルサインのクイック認証SSLと同じ仕様で、通常価格は1年6,600円です。
このアルファSSLを無料SSLとして提供しているのは同じGMOグローバルサインが運営する共有レンタルサーバのiCLUSTA+ by GMO、GMOグループのConoHa WINGです。