レンタルサーバー

実体験中・法人向けレンタルサーバー、CPIシェアードプランの機能を解説

2018-01-07

実体験中・法人向けレンタルサーバー、CPIシェアードプランの機能を解説

官公庁・教育機関など法人利用が多い、KDDIグループのレンタルサーバーCPI

高速・大容量のネットワーク回線とゆとりあるサーバー設計で瞬間的なアクセス集中にも強いサーバーとなっています。

筆者はCPIのシェアードプラン(共用レンタルサーバー)を2010年から利用中です。

現在の最新プランは「ビジネススタンダード」です。(2022年9月29日リリース)

シェアードプランは数年ごとにリニューアルがあり、私が契約した当初はZプランでその後ACE01へプラン変更して現在もACE01を利用しています。

SV-BasicではACE01に比べて処理速度が向上しているとこのと。(※SV-Basicはビジネススタンダードの前プランです)

10年以上の利用経験を元に、CPIのシェアードプランを解説します。

CPIレンタルサーバー

CPIシェアードプランの料金プラン

シェアードプランの料金プランは1プランのみとなっていますが、契約期間によって初期費用、月額費用が変わります。

契約期間 3ヶ月 6ヶ月 12ヶ月
初期費用 ¥22,000 ¥22,000 無料
月額費用 ¥4,840
3ヶ月合計:¥14,520
¥4,510
6ヶ月合計:¥27,060
¥4,180
12ヶ月合計:¥50,160
  SLA(品質保証制度)100%
IDC 都内設置
サーバー移転代行サービス
お試し期間10日間、20日間の返金保証あり
シェアードプラン ビジネススタンダードの費用

12ヶ月契約なら初期費用が無料になります。

CPIレンタルサーバー

CPIレンタルサーバーの特徴

メリット

  • ディスク容量が大きい
  • ウェブサーバー、メールサーバー、バックアップサーバー、コントロールパネルが分離しているので障害などのリスク分散
  • KDDIのメールシステムを採用し、安定力強化
  • サーバー負荷の平準化
  • SmartRelease(テスト環境・バックアップ)標準機能
  • 30日間自動バックアップ・リストア
  • Git,SSHが標準で利用可能
  • 法人向け機能が充実している
    グループウェアiQube+、メール誤送信防止(Active!gate)機能
  • WAF

デメリット

  • 月額料金が比較的高め
  • 12ヶ月契約以外は初期費用20,000円
  • SSLサーバー証明書は主契約ドメインのみ無料
  • マルチドメイン10個まで
  • マルチドメインはSLA対象外
  • サポートはメールのみ

CPIレンタルサーバー

CPIシェアードプラン「ビジネススタンダード」のメリット

CPIのメリットについて詳しく見ていきます。

ディスク容量が大きい(主契約ドメイン・マルチドメイン)

CPIではエックスサーバーのXXX.xsrv.jpのような初期ドメインは用意されません。

サーバー申し込み時に指定した独自ドメインが「主契約ドメイン」となります。

またマルチドメインを追加する場合、自分で追加ドメインを設定するのでなく技術サポートへ設定依頼をすることになります。

主契約とは別にドメインごとにサーバー領域が用意されるのです。

ディスク容量WEBメール合計
主契約ドメイン300GB200GB500GB
マルチドメイン
(1ドメインごと)
100GB100GB200GB

マルチドメインは10個まで追加できることを考えると・・・

主契約ドメイン容量 500GB + マルチドメイン容量合計 2000GB(2TB) = 2500GB(2.5TB)!

他社サーバーでは1契約300GB〜500GBの容量の中に、サイトもメールもマルチドメインも全て入れることになるので、それを考えるとすごい大容量を使えることになるのです。

SV-Basicではマルチドメインの容量は300GB(ウェブ100GB+メール200GB)でしたが、ビジネススタンダードでは200GB(ウェブ100GB+メール100GB)になっています。
主契約ドメインの容量に変更はありません。

ディスク容量以外にもSmartReleaseと呼ばれるバックアップステージング機能もドメインごとに用意してもらえるので、複数サイトを運営している場合には嬉しい機能です。

イチオシウェブ、メールサーバーが分離している

CPIシェアードプランの大きな特徴は、ウェブサーバー、メールサーバー、コントロールパネル、バックアップが別領域で管理されていることです。

例えばSNSの反響によりウェブサイトにアクセス集中が起こりウェブサーバーが重くなる、という問題が起こっても、メールサーバーは影響を受けずに運営することができます。

メールサーバーがダウンすることは業務に支障をきたすことになりビジネスにおいては最も避けなくてはならない事態です。

これらのサーバーが別々になっていることで、ウェブトラブル、メールトラブル、バックアップ消失などそれぞれのトラブルによる影響を最小限に抑えることができるのです。

一般的な共用サーバーと違い、CPIではウェブ、メール、バックアップサーバーが分離しています(ビジネススタンダードでも同じ)

このようなリスク分散されたサーバー設計は、サーバーの安定性を重視する法人利用に最適と言えます。

私自身、CPIを選んだ理由の一つでもあります。

KDDIの大規模メールシステムでさらに安定化

KDDIの大規模メールシステムを採用することにより、データセンターを丸ごと冗長化し、さらにデータセンターを東日本・西日本に置くことにより万一の災害にも強い構造になっています。

このような安定したメール運用はビジネスにとっても重要な要素です。

データセンター拠点を東日本・西日本に設置

サーバー負荷の平準化

前述の「ドメインごとにウェブ、メール領域が用意される」ということは、特定のサーバーに負荷が偏らないように調整してドメインを割り当てているのです。

また1契約で最大2.5TBの容量を使うことを想定しているため、1サーバーにドメインを詰め込むことはしていません。

このようなゆとりのあるサーバー運用により、共用サーバーでもサイトが重いといったことが起こりにくくなっています。

イチオシ!ステージング、バックアップが標準装備で、バックアップは30世代!

サイトのリニューアル、新リリース時には欠かせないテスト環境(ステージング環境)が標準機能として提供されています。(SmartRelease)

ACE01のSmartRelease画面

リリース前のテスト環境の構築やアップロードの手間が省けて効率的に。

またバックアップも30世代まで自動で行われます。

リリース、バックアップの管理を行うSmartReleaseでは、ボタン一つで簡単リリース、バックアップ、リストアまで行えるのが超絶便利。

CPIにはウェブ開発に役立つ機能が揃っています。

SmartReleaseについては以下の記事で説明しています↓

Git, SSHが利用可能

CPIでは2014年からGitが利用できます。

リモート、ローカルリポジトリの両方を作成することが可能です(Githubにプッシュしたり、GithubからPullしたりも可能)。

テレワークが当たり前になった現在ではバージョン管理が行えるgitはさらに重要な役割を持つと思います。

共用レンタルサーバーで安心してGitを利用できる数少ないサーバーです。

法人向け、業務に役立つ機能が充実している(グループウェア/ メール誤送信防止)

CPIでは法人向け、法人利用を想定した機能が充実しています。

グループウェアiQube+(アイキューブプラス)

多数企業に導入実績のあるクラウド型グループウェア。

スケジュール・設備予約、タイムカード、社内の各種手続きから社内の情報共有がiQube+で簡単に可能です。

30IDまでが無料で利用可能です。(主契約ドメイン)

メール誤送信防止機能(Active! gate)

企業のやりとりに重要なメールに潜む、宛先間違いやCC,BCC間違いなどメールの誤送信を防止機能Active! gateを利用できます(有料オプション)

メール誤送信の防止や添付ファイルの自動パスワード付に変換、BCC強制変換やキーワードによる送信拒否設定など、メールトラブルを未然に防ぐ機能が付いています。

メール誤送信防止機能は以下の記事で詳しく説明しています↓

WAF標準装備

WordPressをはじめとするCMSでサイト運営をすることが当たり前の昨今、ウェブサイトの改ざんや不正アクセスなどウェブアプリケーションの脆弱性をついた攻撃が後を立ちません。

従来のファイヤーウォールやIPSだけでは防ぎきれない、アプリケーションの脆弱性を狙った攻撃を防ぐのに役立つのがWAF(ウェブアプリケーションファイヤーウォール)です。

他社サーバーで提供されているWAFでは、機能をON・OFFするだけしかできないことが多いですが、CPIのWAFでは必要な通信のみを通せるようにカスタマイズすることが可能です。

WAFを無効にせず攻撃から保護しアプリケーションを利用することできるのがメリットです。

※WAFのカスタマイズは、ログを確認して.htaccessに記述するようになります。

.htaccessの書式例

<IfModule siteguard_module>
SiteGuard_User_ExcludeSig signature1,signature2 
</IfModule>

「signature1」と「signature2」にはシグネチャ名を記述。

CPIレンタルサーバー

CPIシェアードプラン「ビジネススタンダード」のデメリット

月額料金が比較的高め

CPIのシェアードプランは共用レンタルサーバーの中では費用は高い方です。

しかし、法人向け、ビジネス利用を想定した機能とスペックが完備されているので価格は相当と言えるでしょう。

エックスサーバーの法人向けプランであるエックスサーバービジネスも価格としてはほぼ同価格になっています。

SSLサーバー証明書は主契約ドメインのみ無料

CPIのシェアードプランではSSLサーバー証明書は主契約ドメインでのみ、無料提供されています。(CPI SSLサーバー証明書というCPIのオリジナルSSL証明書)

なのでマルチドメインなどで常時SSL化する場合は、有料オプションとなってしまいます。(無料サーバー証明書Let's Encryptなどには非対応)

サイトの常時SSL化は現在では必須対応となっているため、主契約ドメインのみの利用であれば問題ないですが、

複数サイト運営をする場合は追加費用となるのがイタイところです。

CPIでは

サーバー証明書主契約ドメインマルチドメイン
CPI SSLサーバー証明書無料40,700円
ジオトラストクイックSSLプレミアム61,930円61,930円
セコムパスポート for Web SR3.088,000円88,000円
デジサート セキュア・サーバID77,880円77,880円
デジサート セキュア・サーバID EV205,700円205,700円
CPIのサーバー取得費用(初回)

マルチドメインは10個まで

以前のシェアードプラン(ACE01)ではマルチドメインの設定数に上限無しだったのですが、SV-Basic以降ビジネススタンダードでもマルチドメインは10個までとなっています。

とは言え10ドメイン利用できれば十分、またそんなに沢山のドメインを利用する機会もないという場合が多いんじゃないかとも思いますが・・・。

前の項でも触れていますが他社サーバーでは、同じサーバー領域の下層ディレクトリにマルチドメイン領域が設定されます。

CPIではドメインごとにWebサーバ、メールサーバ、IPアドレス(ネームバーチャル)が割り当てられます。マルチドメインにSSL証明書を追加することも可能。

ただし、マルチドメインはSLA保証対象外になります。

データベースの設定可能数が少ない

シェアードプランで利用可能なデータベースは、MySQL、PostgreSQL、SQLiteです。

こちらも以前のプランはMySQLは設定数無制限でしたがSV-Basicプランでは
MySQL : 5
PostgreSQL : 1(変わらず)
となっています。(ドメインごとの設定数)

データベース(MySQL)無制限を謳うサーバー会社が多い中、5つまでしか作れないのは少ないかなという気もしますが、ドメインごとの上限数なので6つ以上のデータベースを利用する機会はそれほど多くないと思います。

しかし上限が決まっているという点でデメリットとして挙げました。

まとめ

CPIのシェアードプランについてメリットとデメリットを挙げました。

私が現在利用しているのは前のプランACE01ですが、ビジネススタンダードでも機能はだいたい同じように使えるようです。

安定性においてもここ数年特にメール遅延やウェブサーバーが見れないと言ったトラブルもなく非常に快適です。

CPIではウェブ運営を効率化する機能、社内の業務効率化を助ける機能が充実しているので法人利用に最適なサーバーと言えます。

CPIレンタルサーバー

CPIの共有サーバーは月額3800円(税込4180円)の1プラン。法人利用が90%でビジネスで必要な機能が全て揃っています。専用のWordPress移行プラグインもリリースされてサーバ移転も簡単に。

CPIレンタルサーバー

法人向けレンタルサーバーについてまとめた記事はこちら

-レンタルサーバー
-