フィッシング詐欺目的のなりすましメールが溢れていてGmailなどメールサービスのスパムフィルタもどんどん判定が厳しくなっています。
2023年にもGmailのセキュリティがさらに厳しくなってGmailにメールを送信できないという事態が増えました。
自分のメールがスパム判定されないために、送受信の暗号化はもちろんのこと、SPFレコードの設定やDKIM署名の有効化を行うことが重要になります。
この記事ではエックスサーバー
を使っている人向けに迷惑メールに判定されないためのSPF、DKIM設定について解説します。
自分のメールが迷惑メールになってしまう原因と対処法については以下の記事が参考になります。
エックスサーバーは国内シェアNo.1のレンタルサーバーです。
エックスサーバーでできること、スペック・機能を知りたい場合はこちらの記事をどうぞ。
公式https://www.xserver.ne.jp/lp/service01/
参考エックスサーバー使用歴10年以上。使ってわかったメリット・デメリット
XserverでドメインにSPF設定を追加する→既に追加されている
※エックスサーバーでは手動でSPFレコードを追加するような形でしたが、現在はドメインを新規追加した時に自動でSPFレコードが追加されるようになっています。
また、2022年のメンテナンスで既にエックスサーバーに設定済みのドメインにもSPFレコードが設定されました。
- エックスサーバーのSPFレコードが登録されている
- SPFレコードが登録されていない
- ユーザー自身で「v=spf1 +ip4:エックスサーバーのIPアドレス ~all」のSPFレコードを追加している
Xserver公式ご利用中ドメイン名のSPFレコード補正メンテナンスのお知らせ
エックスサーバーのSPF設定機能
2023年11月、SPFレコードをクリックで設定できる機能が追加されました。
サーバーパネルの「メール」メニューに「SPF設定」が追加されています。
![](https://tokushiyo.net/wp-content/uploads/xserver-spf-new.jpg)
ドメインごとにSPF設定ができます。
![](https://tokushiyo.net/wp-content/uploads/xserver-spf-new2.jpg)
カスタム設定 | SPFレコードの値をカスタマイズできます(上級者向け) |
Gmail許可設定 | Gmailでメール送信する時用の設定追加 |
OFFにする設定 | 設定のONOFFを切り替える |
SPFレコードの値を確認するには
サーバーパネルのDNSレコードから、SPFレコード値を確認することができます。
![エックスサーバーでSPFレコードを確認するには、サーバーパネルのDNSレコードをクリックする](https://tokushiyo.net/wp-content/uploads/xserver-spf1.jpg)
ドメインを選択します。
![エックスサーバー管理画面でDNSレコードを設定するドメインを選択する画面](https://tokushiyo.net/wp-content/uploads/xserver-spf2.jpg)
DNSレコード一覧のタブを選択します。
![](https://tokushiyo.net/wp-content/uploads/xserver-spf3.jpg)
設定されているDNSレコードの一覧を確認できます。
v=spf1
から始まるTXTレコードがSPFレコードです。
![エックスサーバー管理画面でドメインに設定されているDNSレコードの確認](https://tokushiyo.net/wp-content/uploads/xserver-spf4.jpg)
SPFレコードを設定していてもGmailにメールが届かない場合
Gmailなど特定の宛先にメールが届かなくなってしまった場合の方法として、SPFレコードを修正することで、解消するかもしれないと、エックスサーバーサポートページで紹介されています。
ホスト名 | example.com |
種別 | TXT |
内容 | v=spf1 +a:sv***.xserver.jp +a:example.com +mx include:spf.sender.xserver.jp include:_spf.google.com ~all |
優先度 | 0 |
include:ドメイン
を追加設定します。Gmailの場合は以下の値を追記します。
include:_spf.google.com
※2023年11月、Xserverで機能追加により、上記設定をボタン一つで追加設定ができるようになっています。
![](https://tokushiyo.net/wp-content/uploads/xserver-spf-new2.jpg)
「Gmail許可の追加」ボタンをクリックするだけ
※必ず解決するわけではないようです。
XserverでDKIMレコードを設定する
SPFレコードに加え、DKIMの設定をすることが推奨されます。
エックスサーバーではDKIMの設定も簡単に行うことができます。
サーバーパネル>メール>DKIM設定から行います。
![](https://tokushiyo.net/wp-content/uploads/xserver-dkim1.jpg)
DKIM設定追加タブで、「設定する」をクリックします。
![](https://tokushiyo.net/wp-content/uploads/xserver-dkim3.jpg)
これだけで完了です。簡単ですね。
![](https://tokushiyo.net/wp-content/uploads/xserver-dkim4.jpg)
設定されたDKIMレコードは以下のようになっています。
![](https://tokushiyo.net/wp-content/uploads/xserver-dkim15.jpg)
GmailでSPF,DKIMの設定を確認する
SPF、DKIMがちゃんと設定されているかはGmail上でも確認することができます。
実際にXserverのメールアドレスからGmailへ送信して、ソースを確認します。Gmailでソースを確認する方法は、以下でくわしく解説しています。
![](https://tokushiyo.net/wp-content/uploads/gmail-source-x.jpg)
SPFレコードに加えてDKIM設定をしておけば、ドメイン(送信元メールアドレス)の信頼性が向上します。
これにより、自分のメールがスパム扱いになることがなくなり、メルマガ配信などでもメール到達率の向上が期待できます。
エックスサーバーを利用していれば、DKIM設定は無料で簡単に設定できるのでぜひやっておくべきですね。
※1日5000通以上Gmailへメール送信する場合はDMARC設定も必須です。
レンタルサーバー各社のSPF, DKIM, DMARC対応状況は以下の記事で確認できます。
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SPF,DKIM,DMARC対応のレンタルサーバー・送信ドメイン認証の対応状況
2023年10月Googleや米Yahoo!は、増え続けるなりすまし・フィッシング詐欺目的のメールへの対策強化することを発表しました。 New Gmail protections for a safe ...
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