Adobe クラウドストレージはAdobe Creative Cloudのオンラインストレージです。
DropboxやBox、Google Driveと同じように使うことができるほか、Adobe CCアプリで操作するのにも役立ち、クラウドストレージを使うと作業効率が上がります。
ここではAdobeクラウドストレージの特徴と使い方、ファイルを削除したのにストレージ容量が増えない?などAdobeクラウドストレージに関するFAQについて解説します。
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Adobeクラウドストレージとその他サービスの比較
Adobeとその他の有名どころのクラウドストレージを比較してみました。(個人向けのプランになります。
以前よりも価格が安くなっている感じがします。
MicrosoftのOneDriveもGoogleを意識したような新プランが追加されて、一人で使うなら年間2244円で100GBのストレージが利用できますね。
無料・有料プラン | クラウドストレージ容量 | 月額料金 または年払いの一月料金 |
---|---|---|
Adobe Creative Cloud 【無料】 | 2GB | — |
Adobe Creative Cloud【有料】 (サブスクプランによる) | 5GB〜 | 638円〜 |
Dropbox 【無料】 | 2GB | — |
Dropbox 【有料(Plus)】 | 2TB | 1200円 |
Box【無料】 | 10GB | — |
Box【有料(Personal Pro)】 | 100GB ファイルのアップロード容量上限:5 GB | 1,320円 |
Google One【無料】 | 15GB | — |
Google One 【有料(ベーシック)】 | 100GB | 250円 |
One Drive【無料】 | 無料 | — |
One Drive 【有料(Microsoft 365 Basic)】 | 100GB | 260円 |
Adobeクラウドストレージでできること
あらゆるデバイスで開けるクラウドドキュメント
- Adobe Illustrator、Photoshop、XD、Fresco、Adobe Aero、Adobe InDesign(Beta)がクラウドドキュメントに対応
- OSやデバイスの種類を問わずにファイルを開いて編集できる
- ファイルを自動保存し、バージョン管理もしてくれる
- ローカルファイルとほぼ変わらない操作感
aiファイルやpsdファイルをクラウドドキュメントとして保存すれば、スマホやタブレット、他のPCからでも編集可能で、共有も簡単です。
大きな特徴はファイルの自動保存とバージョン管理じゃないかと思います。デザインデータのバージョン管理はAbstractやKactusなどがありますが、Adobe CCでも可能です。
クラウドドキュメントを共有する方法
クラウドドキュメントを共有するにはCreative Cloudデスクトップアプリか、Creative Cloud Web版から行います。
「自分のファイル」の中にあるのがクラウドドキュメントです。共有したいファイルを右クリックして共有を選びます。
招待したいユーザーのメールアドレスを入れて「編集者として招待」をすれば共有URLが発行されます。
ちなみに「オフラインでも常時使用」にすれば、オフライン・ネット接続しない状況でもファイルの編集が可能になります。
プロジェクトごとにチーム共有できるライブラリ
- CCライブラリに対応しているアプリ:After Effects、Animate、Adobe Bridge、Dreamweaver、Fresco、Illustrator、InDesign、Photoshop、Premiere Pro、XD
- イラストや写真、ブラシやカラーパレットなどデザイン制作で利用するアセットをライブラリに保存
- 専用のアドインを使えば、WordやPowerPointでもライブラリを開くことができる
- Adobe Stockからライブラリへ直接保存できる
- ライブラリはチームやクライアントと簡単に共有できる
Adobe CCプランと使えるクラウドストレージ容量比較
契約するサブスクリプションによってストレージの容量が異なります。
プラン | 利用できるアプリ | ストレージ容量 | 月額料金 |
---|---|---|---|
Creative Cloudコンプリートプラン | 全てのアプリ | 100GB | 6480円 |
フォトプラン | Photoshop Lightroom Lightroom Classic | 20GB | 1078円 |
フォトプラン(1TB) | Photoshop Lightroom Lightroom Classic | 1TB | 2178円 |
Adobe Express | Adobe Express Premiere Rush Photoshop Express Spark Video Spark Page | 100GB | 1078円 |
単体プラン | Illustrator/ Photoshop/InDesign/Premiere Pro/After Effectsなど単体アプリ | 100GB | 2728円 |
Acrobat Pro | Acrobat Pro – 単体プラン Acrobat Reader Adobe Scan Fill & Sign | 100GB | 1980円 |
クラウドストレージに保存する方法
クラウドストレージに保存されるデータ | クラウドドキュメント CCライブラリ内のアセット Photoshop プリセット Lightroomの写真とビデオ Document CloudのPDFファイル Adobe Expressのプロジェクト |
同期できるファイルの上限数 | 350,000個 |
同期できるフォルダの上限数 | 150,000個 |
Creative Cloud Files フォルダにアップできるファイルサイズ | 最大20GB |
Creative Cloud Web版にアップできるファイルサイズ | 最大1GB |
※Creative Cloud Filesに同期できるファイルのサイズは最大20GBとありますが、Adobeヘルプページには「5GB 以上アップロードしようとすると、予期しないエラーが発生します。」との記載もあります。
グラフィックや動画、アセットをクラウドストレージに保存する方法は3つ
1 Creative Cloud Files フォルダへファイルを保存する
詳しくは下記のページでまとめています。
Adobe Creative Cloud デスクトップアプリをインストールすると、ユーザーディレクトリ直下に「Creative Cloud Files」というフォルダが生成されます。このフォルダにファイルを保存すれば、クラウドに保存され他のデバイスと同期することができます。 –> 2024年2月以降、同期されなくなりました
クラウドドキュメントとして保存
IllustratorやPhotoshopでファイル保存のダイアログの「クラウドドキュメントを保存」ボタンで保存できます。
Adobe XDはクラウド保存がデフォルトとなります。
CCライブラリに保存
IllustratorでオブジェクトをCCライブラリに保存する
保存したいオブジェクトの上で右クリックすると「CCライブラリに追加」を選んで保存ができます。
PhotoshopでCCライブラリにアセットを保存する方法と共有する方法
実際にCCライブラリにアセット類を保存するには、ドキュメントを開いた状態でCCライブラリウィンドウから「ドキュメントから新規ライブラリを作成」を選択します。
文字スタイル、カラー、レイヤースタイル、スマートオブジェクトなどドキュメントで使われているアセットがライブラリに保存されます。
ライブラリにアセットが保存されたら、同じCCライブラリのメニューから「ユーザーを招待」または「リンクを取得」でデータを共有できます。
招待するユーザーは、「閲覧のみ」か「編集可能」かを選択することができます。
Adobeクラウドストレージ FAQ
ストレージの容量が超過しても、最大1GBまでは同期されます。1GBを超えると同期されなくなりファイルに赤い感嘆符のアイコンがつきます。
超過した場合は、ストレージ内のファイルを削除するか、新しい容量を購入する必要があります。
Creative Cloud FIlesの中にあるファイルを削除しても実は削除されておらず、「削除済み」という分類の中に存在しています。
なのでストレージの容量は増やすためには、削除済みにあるデータを削除する必要があります。
Adobe クラウドストレージにある削除済みファイルの確認方法
Creative Cloud Webで確認する
Creative CloudのWeb版を開きます。一番簡単なのはCreative Cloudデスクトップを開いてから、右上の雲のアイコンをクリックすると、ストレージ情報が表示された下にリンクがあります。
ナビゲーションからファイルを選び、サイドバーから「削除済み」を選択します。
カーソルを置くと、左にチェックボックスが出るのでチェックして選択します。複数ファイルを選択する場合はShiftキーを押しながら選択していきます。
右上の「完全に削除」をクリックするとファイルが完全に削除されます。これをやると復元はできなくなります。
Creative Cloud アプリで確認する
モバイル版のCreative Cloudアプリでも削除できます。一括で削除してしまいたい場合はこちらの方が簡単なのですが、削除するファイル数が多いとかなり時間がかかるようです。
上部ナビゲーションの一番右に「削除済み」があります。チェックアイコンをタップすると削除したいファイルを選択できます。「すべてを選択」をタップすればすべてのファイルを選択できます。
削除する前の最終確認メッセージが表示されます。
ファイル数が多い場合は、削除されるまでにかなり時間がかかります。途中でアプリを終了したり、スリープ状態になると削除は完了しません。その場合は画面がロックする時間を無効にしておくなど対策が必要です。
2024年2月にCreative Cloud同期済みファイル機能は終了となりました
同期済みファイルとは、Creative Cloud Files内のファイルが自動でクライドストレージに同期される機能で、Dropboxなどと同じような感覚で使用できる機能です。
「同期済みファイル」が終了するというアナウンスがあり、自動的にクラウドストレージに同期されなくなりました。
詳しくは下記のページでまとめています。