シンレンタルサーバーはエックスサーバーをベースにしつつコスパに優れたレンタルサーバーです。
本記事では、実際の使用経験を元に、シンレンタルサーバーの特長とエックスサーバーとの機能を比較しました。
シンレンタルサーバーの特長
冒頭でも述べたとおり、シンレンタルサーバーは国内シェアNo.1のエックスサーバーのシステムをベースにした高性能かつ高コスパのレンタルサーバーです。
元はエックスサーバーと同じ運営会社でしたが、2024年2月にグループ会社のシンクラウド株式会社に運営が移管されました。
参考《2月1日実施》グループ新会社設立に伴うサービス移管(事業会社変更)のお知らせ
エックスサーバーは安定性とサポートを重視したサーバー運営ですが、シンレンタルサーバーでは最新技術を迅速に導入する革新性、安さに重点をおいています。
ポイント1:高性能と安さ。コスパNo.1のレンタルサーバー
シンレンタルサーバーは、NVMeSSDの導入、最新第4世代「AMD EPYCTM」採用、WordPressの超高速実行環境KUSANAGIの導入など、先進技術をしておりサーバー処理速度、国内最速を実現しています。
シンレンタルサーバーで新技術が導入されてからエックスサーバーにも導入されるという流れがあり、今後も高速性・機能性を目指して、新技術を迅速に導入していくのが特長です。
ポイント2:機能・管理ツールUIはエックスサーバーとほぼ同一
サーバー管理ツール(サーバーパネル・ファイルマネージャー・Webメール)は、使いやすいと評判がいいエックスサーバーと同じUIを採用しています。
エックスサーバー利用者なら迷わず操作ができます。利用できる機能に若干違いはありますが、ほぼ同等の機能を有しています。機能の違いは後述にて詳しく説明しています。
シンクラウドのサービス
シンレンタルサーバーの運営会社であるシンクラウド株式会社では、シンレンタルサーバーをはじめ目的に応じたサービスを提供しています。
- シンレンタルサーバー
コンテンツ制限なし。高性能と安さを両立したコスパNo.1のレンタルサーバー。 - シンVPS
オールNVMe SSDのVPS。ワンクリックで構築可能なアプリイメージが50以上。 - シンクラウドデスクトップ for FX
MT4, MT5に対応したFX自動売買専用VPS。SLA(品質保証制度)に対応した安定性。 - wpX Speed
WordPress専用クラウドサーバー。オートスケール機能、サーバーリソース確保。 - シンブログ
無料で10件までのWordPressブログが作成可能。SSL対応。 - シンクラウド for Free
広告なし、10GBのディスクスペースが完全無料のレンタルサーバー。 - シンドメイン
シンレンタルサーバー、シンブログとの連携が簡単。ドメイン取得サービス。
シンレンタルサーバーとエックスサーバーどちらを選ぶ?
シンレンタルサーバーとエックスサーバーの特長を理解してどちらにメリットを感じるかで決めることをおすすめします。
おすすめポイントシンレンタルサーバー
- 高性能なのに価格の安さが魅力
- アダルトサイトOK
シンレンタルサーバーがおすすめの人
- 性能がいいサーバーを安く利用したい
- アダルトサイトを運営したい
おすすめポイントエックスサーバー
- 約20年の運用実績、国内シェアNo.1
- サーバー稼働率99.99%の高い安定性
エックスサーバーがおすすめな人
- 人気のあるサーバーを利用したい
- 速くて安定したサーバーを使いたい
シンレンタルサーバーとエックスサーバー徹底比較
ここからはシンレンタルサーバーとエックスサーバーを多角的に比較します。
- サーバー性能・仕様
- 価格
- 機能・特典
- Web・データベース
- メール
- サポート
サーバー性能・仕様で比較
サーバー性能 | シンレンタルサーバー ベーシックプラン | エックスサーバー スタンダードプラン |
---|---|---|
vCPU | 6コア | 6コア |
メモリ | 8GB | 8GB |
ディスク容量 NVMe SSD | 300GB | 300GB |
RAID構成 | 10 | 10 |
リソース保証 | 別プランあり | |
転送量課金 | 無し | 無し |
転送量 | 制限あり | 無制限 |
自動バックアップ | 14日間 Web / メール / DB | 14日間 Web / メール / DB |
プラン変更 |
各サーバーの最安プランでの比較です。
シンレンタルサーバーはエックスサーバーのシステムをベースとしているため、サーバー性能は同等です。
エックスサーバーではアカウントごとにリソース保証がありますが、シンレンタルサーバーにはありません。リソース保証付きのビジネスプランが別途提供されています。
また転送量(Web・メール・FTP)による課金はどちらもありませんが、シンレンタルサーバーでは転送量の目安が設定されています。
ベーシック | スタンダード | プレミアム | |
---|---|---|---|
転送量目安 | 900GB/日 | 1200GB/日 | 1500GB/日 |
参考転送量課金はなしとありますが、転送量がどれだけ増えてもいいのですか?
価格で比較
価格 | シンレンタルサーバー ベーシックプラン | エックスサーバー スタンダードプラン |
---|---|---|
初期費用 | 無料 | 無料 |
月額費用(12ヶ月) | 880円 | 1,100円 |
月額費用(24ヶ月) | 825円 | 1,045円 |
月額費用(36ヶ月) | 770円 | 990円 |
シンレンタルサーバーでは月額費用が安く抑えられているため、エックスサーバーと同じシステムを安く利用することができます。
シンレンタルサーバーの詳しい料金は後述に記載しています。>> このページのサーバープランへジャンプする
特典
価格 | シンレンタルサーバー | エックスサーバー |
---|---|---|
ドメイン永久無料特典 | 1個 ビジネスプランは2個 | 2個 |
ドメイン1年無料特典 | 最大20個 | 最大20個 |
最近はサーバー各社でドメイン無料特典が付くようになっているので、エックスサーバーではドメイン2個無料となっています。
ただ複数サイトを運営する予定がなければ1個で十分ですね。
Web・データベース
WEB | シンレンタルサーバー | エックスサーバー |
---|---|---|
Webサーバー | Nginx | Nginx |
PHP | PHP 7.2以上 | PHP 5 / 7 / 8 |
Webサイト高速化 | Xアクセラレータ HTTP/2 FastCGI OPcache ブラウザキャッシュ設定 | Xアクセラレータ HTTP/2 FastCGI OPcache ブラウザキャッシュ設定 |
XPageSpeed | ||
簡単インストール | WordPress EC-CUBE4 | WordPress EC-CUBE4 PukiWiki |
WordPress簡単移行 | ||
WordPressのサイトコピー | ||
WordPress セキュリティ機能 | ログイン試行回数制限 海外IPアクセス制限 大量コメント・トラバ制限 海外IPコメント・トラバ制限 | ログイン試行回数制限 海外IPアクセス制限 大量コメント・トラバ制限 海外IPコメント・トラバ制限 |
WAF | ||
データベース | MySQL(MariaDB) SQLite | MySQL(MariaDB) SQLite |
データベース数 | 無制限 | 無制限 |
データベース容量 | 5GB / 1DBにつき | 5GB / 1DBにつき |
アダルトサイト |
Web関係の機能にも多少の違いがありますが、ほぼ同じ機能を備えています。
一番の違いはシンレンタルサーバーではアダルトサイトの設置が可能という点です。(※無修正、児童ポルノなど法令又は公序良俗に反する内容は禁止)
シンレンタルサーバー公式アダルトサイトの運営は可能ですか?
メール
価格 | シンレンタルサーバー ベーシックプラン | エックスサーバー スタンダードプラン |
---|---|---|
メールアカウント | 無制限 | 無制限 |
メーリングリスト | 20 | 20 |
メールマガジン | 10 | 10 |
アンチウイルス | ||
スパムフィルター | ||
高性能スパムフィルター | ||
SPF | ||
DKIM | ||
DMARC |
スパムフィルターは両サーバーに導入されていますが、エックスサーバーでは高性能スパムフィルターがあります。
メーリングリストとメールマガジンは各サーバーともプランごとに利用数が決まっています。
サポート体制
サポート | シンレンタルサーバー | エックスサーバー |
---|---|---|
電話 | 平日:10:00~18:00 | 平日10:00~18:00 |
メール | 24時間以内に返信 | 24時間以内に返信 |
チャット | 平日10:00~18:00 | |
設定代行 |
シンレンタルサーバー・エックスサーバーどちらもメール・電話サポートを行なっていますが、シンレンタルサーバーではチャットサポートがありません。
チャットはメールよりも手軽に問い合わせすることができるのでぜひ導入してもらいたいサポートです。
実際の速度を測定してみる
測定環境は以下の通りです。
- シンレンタルサーバーはベーシックプラン
エックサーバーはスタンダードプラン - 設置場所:サーバーID.wpx.ne.jp / サーバーID.xsrv.jp
- WordPress6.5.4
- テーマはTwenty Twenty-Four
- トップページ
- PHPバージョンはどちらも8.1.22
- 測定時間は20:00ごろ
- Wifi接続
使用したのはPingdom Website Speed TestとベンチマークツールApache Bench (ab)です。
Pingdom Website Speed Testの結果で比較
どちらもパフォーマンスグレードB:スコア84ですが、ロード時間はエックスサーバー748msに比べてシンレンタルサーバーは360msと倍以上速い結果になりました。
Apache Bench (ab)比較
シンレンタルサーバー | エックスサーバー | |
---|---|---|
リクエスト処理速度 | 28.89リクエスト/秒 | 8.77リクエスト/秒 |
平均リクエスト時間 | 346.187ms(平均) | 1140.491ms(平均) |
転送率 | 3384.50 Kbytes/sec | 1028.90 Kbytes/sec |
接続時間 | 平均130ms | 平均236ms |
処理時間 | 平均170ms | 平均632ms |
待機時間 | 平均80ms | 平均316ms |
合計時間 | 平均300ms | 平均868ms |
リクエスト処理時間の割合 | 中央値 304ms | 中央値 710ms |
ネットワーク接続環境や時間帯によっても変わりますので参考値としてご覧ください。
シンレンタルサーバーは全体的にエックスサーバーよりもパフォーマンスが高く、リクエスト処理速度、転送率、接続時間、処理時間、待機時間、合計時間のいずれにおいてもシンレンタルサーバーの方が優れているという結果になりました。
シンレンタルサーバーの料金プラン
プラン | ベーシック | スタンダード | プレミアム | ビジネス・ ベーシック | ビジネス・ スタンダード | ビジネス・ プレミアム |
---|---|---|---|---|---|---|
月額費用(36ヶ月) | 770円 | 1,540円 | 3,080円 | 1,254円 | 2,629円 | 5,566円 |
vCPU | 6コア | 8コア | 10コア | リソース保証 4コア | リソース保証 6コア | リソース保証 8コア |
メモリ | 8GB | 12GB | 16GB | リソース保証 4GB | リソース保証 8GB | リソース保証 12GB |
ディスク容量 | 300GB | 400GB | 500GB | 300GB | 400GB | 500GB |
ドメイン無料特典 | 1個 | 1個 | 1個 | 2個 | 2個 | 2個 |
シンレンタルサーバーでは、ビジネス向けのリソース保証があるビジネスプラン(旧リザーブドプラン)があります。共有サーバーの影響を受けることなく安定したサーバー環境が実現できます。
全体的に競合G社の料金プラン・スペックを意識した構成になっています。
まとめ
本記事では性能と価格を両立したコスパNo.1のシンレンタルサーバーの特長とエックスサーバーとの比較をまとめました。
安定性・サポートを重視するエックスサーバーに比べて、最新技術を迅速に導入するシンレンタルサーバーという特長があります。
20年の運用実績による高い信頼性やサーバー稼働の安定性を最重視するならエックスサーバー、表示速度が速く高性能サーバーと安さを重視するならシンレンタルサーバーがおすすめです。
機能面ではエックスサーバーがより多くの機能を備えていますが、サーバーレスポンスではシンレンタルサーバーの方が速く安定して応答するため、より高いパフォーマンスが期待できます。
またシンレンタルサーバーではアダルトサイトOKというのも特筆すべき特長です。
サーバー性能がよく、価格が安いサーバーをお探しの場合は、シンレンタルサーバーをぜひお試しください。
冒頭で述べた通りエックスサーバーも10年以上利用しています。こちらも使用経験を元にメリット・デメリットを詳しく解説しています。
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