この記事ではお名前.comからエックスサーバー/ムームードメインへドメイン移管をする手順を解説しています。
2021年9月にお名前.com で属性型JPドメインの価格変更がありました。
対象ドメイン:.co.jp / .ac.jp / .ed.jp / .go.jp / .or.jp
変更前 | 変更後 | |
---|---|---|
新規取得 | -- | 2,040円 |
更新費用(1年) | 5,720円/年 | |
登録者名義変更 | 7,678円/回 | 無料/回 |
登録者情報変更 | 1,155円/回 | 無料/回 |
ドメイン名変更 | 7,678円/回 | 無料/回 |
ドメインの登録情報変更は無料になりますが、更新費用が1.3倍超になりました。→2023年10月現在、更新費用は少し価格が下がっています。
.co.jp
の更新費用を、お名前.com、ムームードメイン、エックスサーバーで比較してみます。
お名前.com | ムームードメイン | Xserverドメイン | |
更新費用(1年) | 6,198円 | 4,378円 | 4,136円 |
これを機にお名前.comから更新費用が安い他社へドメイン移管をしました。
.co.jp
の更新費用が安いのはXserverドメイン
です。
既にエックスサーバーを利用しているならエックスサーバーへドメイン移管すればサーバー、ドメインと一緒に管理ができます。
- エックスサーバーはドメイン移管の際に移管費用が発生します
(移管後1年、ドメイン有効期限が更新される) - ムームードメインでは指定事業者変更で、移管時に費用は発生しません
(ドメイン有効期限は更新されない)
お名前.comからムームードメイン、またはエックスサーバーにドメイン移管をする手続きの流れを解説します。
.comや.netのドメイン移管は「AuthCode(オースコード)」が必ず必要なので確認しましょう。AuthCodeの確認方法は下記ページで説明しています。
ドメイン移管が失敗する、よくある原因をまとめました。
他社からエックスサーバーへドメイン移管する方法を詳しく説明
お名前.comから他社へドメイン移管前のチェック項目
ドメイン移管をする際に以下の項目をチェックしましょう。
- ドメインの期限が切れていない、有効期限まで1ヶ月以上あることが理想
- ドメイン登録してから60日が経っていること
- ドメインにレジストラロックされていないこと
- WHOIS登録情報のメールアドレスが受信できること
上記を満たしていないと、ドメイン移管申請をしても承認されない、却下されてしまう恐れがあります。
上記は全てお名前.comの管理画面(お名前.com Navi)から確認できます。
2. お名前.comでWHOIS登録メールアドレス確認、自動更新など、不要なものを解除する
ドメイン移転申請をする前にお名前.com側で下記設定の確認と解除をしておきます。
- Whois登録メールアドレスの確認
- Whois情報公開代行(.co.jpは非対応)
- AuthCode(オースコード)/認証コードfの取得
- 自動更新を無効にする
- ドメインプロテクション
- あんしん廃止(?)
最後のあんしん廃止がドメイン移転に関係するかどうか未確認ですが、移管するので解除しておいた方がいいでしょう。
また.co.jp
はWhois情報公開代行には対応していませんが、.com
や.jp
はWhois情報公開代行に対応しているので、もし有効にしている場合は解除しておきます。
※.comや.netの移転の場合はAuthcode(オースコード)も控えておきます。
Whois登録メールアドレスの確認
お名前.comの管理画面(お名前.com Navi)へログインします。
お名前.comの管理画面ではポップアップやら色々出てきて鬱陶しいのですが、上部のグローバルナビゲーション「ドメイン」>「利用中ドメイン」を開けば欲しい情報が大体見つかります。
登録者情報のメールアドレスに指定事業者変更の承認メールが届きますのでドメインの登録者情報も確認しておきます。
お名前.comのログイン後のドメイン>利用ドメイン一覧から、当該ドメイン名をクリックします。
一番下にある「ドメイン情報 (Whois情報)」の「組織情報」を確認します。
.comや.netなどの場合は「登録者情報」を確認します。
利用可能なメールアドレスに変更します。変更しないとドメイン移転に必要な指定事業者変更の承認メールが届きません。
※メールアドレスを変更した場合、変更完了までに時間がかかります。(数時間〜)完了したらメールが届きます。メール件名「[お名前.com]属性型JP記載事項変更 受付通知 example.co.jp」
登録されているメールアドレスが受信確認できるアドレスかどうか確認しましょう。
自動更新を無効にする・AuthCodeを確認する
同じくドメイン詳細ページで、自動更新、AuthCodeを確認します。
Whois情報公開代行、ドメインプロテクションを解除する
「Whois情報公開代行」はWhois検索結果に代理でお名前.comの情報を載せるサービスです。これが有効になっている場合は解除しておきます。
「ドメインプロテクション」は所謂「レジストラロック」です。意図しないドメイン移管を防ぐためのものですが、移管するので解除します。
gTLDドメイン(.comや.netなど)と属性型JP(.co.jp・ne.jpなど)、汎用JP(.jp)ドメインではドメインの仕様に違いがあります。
2-a. 移管申請(エックスサーバーの場合)
エックスサーバーにドメインを移管するための流れの説明です。エックスサーバーのアカウントを持っている場合は、アカウントマネージャーへログインします。
Xserverドメインドメイン項目の右端にある「ドメイン移管」を選択します。
アカウント取得したのみでサーバー契約などをしていない場合は、サービス一覧からドメインを選んで移管申請できます。
Xserverドメインを申し込むをクリックします。
移管申請を選択
移管予定のドメインを入力して、検索します。
内容を確認したら、利用規約に同意するにチェックを入れて、支払いに進みます。
エックスサーバーではドメイン移管時に費用が発生します。支払い方法を選択して、決済手続きをします。
これでエックスサーバーでの移転申請は完了です。
2-b. 指定事業者変更の申請(ムームードメインの場合)
お名前.comからムームードメイン.co.jpドメインのドメイン移管は「指定事業者変更」という処理になります。「指定事業者変更」は移転先のムームードメインから「指定事業者変更の申請」を行います。
ムームードメインのコントロールパネルにログインします。
左サイドバーのドメイン管理>属性型JPドメイン関係に「指定事業者の変更」があります。
ドメイン名を入力します。
申請内容の確認後、利用規約に同意します。
以上で指定事業者変更の申請は完了です。
手続きに問題がなければ、ムームードメインから
件名:【ムームードメイン】指定事業者変更の申請を受け付けました
というメールが届きます。その後、お名前.comから届くドメインの承認依頼メールを待ちます。
3.お名前comから移管の承認をする
ドメイン移管先(ムームードメインまたはエックスサーバー)で移管申請が完了し手続きに問題なければ、お名前.comから移管を承認するかどうかのメールがとどきます。
件名:【重要】トランスファー申請に関する確認のご連絡 example.co.jp
このメールが届くのは、ドメイン組織情報で登録されているメールアドレスに届きます。
メール本文に記載のURLをクリックします。ドメイン名を確認して、移管の承認をします。
移管の承認手続きが完了しました。
4.ドメイン移管の完了
ドメイン移管の承認手続きが終わって数時間程度で、移転完了のメールが届けば移管が完了です。
エックスサーバーの場合は
件名:【Xserverドメイン】ドメイン移管完了のお知らせ(example.co.jp)
という件名で移管完了のメールが届きます。
各社ドメイン管理画面でドメインを確認してみましょう。
お名前.comからエックスサーバー、ムームードメインへドメイン移管まとめ
.co.jpドメイン移管の手続きは複雑なように感じますが、事前にドメインの登録情報と移管元の会社での手続き方法を確認することが重要です。
またドメイン更新期限間近だと移管は難しくなるので更新期日から1ヶ月半以上余裕を持って手続きします。
スムーズなドメイン移管ができるよう前述の移転前のチェック項目を確認してからドメイン移転しましょう。
ドメイン移管が失敗する、よくある原因と注意点をまとめました。
ドメイン移管に失敗する原因とドメイン移管の際の注意点をまとめています
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