本記事ではXserverからシンレンタルサーバーへサーバー移行する方法をステップバイステップで解説します。
Xserverを使っているけどシンレンタルサーバーが気になっている、使ってみたいと思っている方、Xserverだけでなく他社サーバー利用中でもシンレンタルサーバーへ簡単に移行できます。
もちろん、ドメインはそのまま、ダウンタイムなし(サイト・メールが使えない期間なし)でサーバー移行が可能です。
シンレンタルサーバーを使うメリット
シンレンタルサーバーは、元々エックスサーバーが運営する別ブランドのサーバーサービスでしたが、2024年からシンクラウド株式会社というエックスサーバーのグループ会社で運営されています。
Xserver: グループ新会社設立および一部サービスの移管のお知らせ
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「エックスサーバーのシステムをベースにして、最新技術を積極的に導入し、コスパ・性能ともに圧倒的No.1を目指す」とホームページにも記載されているように、機能やサーバー管理画面はエックスサーバーとほぼ同じになっています。
そのためXserverを利用していたのであれば、同じ要領で操作できるので使い方に迷うことがありません。
さらにエックスサーバーよりも料金は割安に設定されているので、コスパを求めるならシンレンタルサーバーがおすすめです。>>シンレンタルサーバーの料金・おすすめプランは別の記事で詳しく解説しています。
契約期間 | ベーシック | スタンダード | プレミアム | ビジネス |
---|---|---|---|---|
36ヶ月 | 539円/月 | 1,540円/月 | 3,080円/月 | 6,160円/月 |
24ヶ月 | 825円/月 | 1,650円/月 | 3,300円/月 | 6,600円/月 |
12ヶ月 | 880円/月 | 1,780円/月 | 3,560円/月 | 7,120円/月 |
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エックスサーバーとシンレンタルサーバーを詳しく比較しています。
Xserverからシンレンタルサーバーへサーバー移行手順
上記のとおり、Xserverとほぼ同じ機能、同じ管理画面なのでサーバー移行の設定は簡単に行えます。
また、移行前にSSL証明書が発行できるので、ダウンタイムなしでサーバー移行ができるのが大きなメリットです。Xserverからシンレンタルサーバーへ移行は以下のような流れになります。
- ドメイン設定
- 無料SSL設定
- サイト(WordPress)移行
- メールアカウント設定(任意:使っている場合)
- ネームサーバーの切り替え
- サーバー移行は、シンレンタルサーバー
の申し込みが完了していることが前提となります。
- 無料お試し期間中、メールアカウントの作成ほかメール送受信は利用できません。
- シンレンタルサーバー: サーバー移転の流れ もご確認ください。
1.ドメイン設定
シンレンタルサーバーのサーバーパネル にログインし、ドメイン > ドメイン設定を行います。

「ドメインを追加」ボタンをクリックするとドメイン入力欄が表示されます。

無料独自SSLを利用する、高速化・アクセス数拡張機能「Xアクセラレータ」を有効にするはチェックが入ったままで「確認画面にすすむ」をクリックします。

ドメイン設定完了です。SSLの欄に「
」アイコンがついているのは無料SSL設定に失敗しているからですが、ネームーサーバー切り替え前なのでこのままで問題ありません。
初期状態でPHPが8.1に設定されています。(2024年3月時点)もし現在のサーバーでは、PHP7.4などを利用している場合はシンレンタルサーバーでもバージョンを合わせておくことをおすすめします。
「詳細」をクリックすると、ドメイン詳細が表示されます。ここでPHPバージョンの切り替えできます。(※シンレンタルサーバーはPHP7.2以降のみになります。)

以前のサーバーパネルでは、PHP>PHP ver.切替より行いますが、新しいサーバーパネルだと画面遷移しなくてもバージョン切り替えできるから便利になりました。
この時点で、「無料独自SSLの設定に失敗しました」となりますが無料SSL設定は次のセクションで設定するので、このまま進めます。
2. 無料SSLの設定
続いて無料SSL証明書を取得します。ここではシンレンタルサーバーとエックスサーバー両方で操作します。
【シンレンタルサーバー】SSL設定(Web認証/DNS認証)
サーバーパネル「SSL設定」から行います。当該ドメインのSSL設定状況欄にある「OFF」ボタンをクリックします。

SSL証明書の事前発行は、「他社サーバーでのWeb認証」か「他社ネームサーバーでのDNS認証」を選びます。「他社サーバーでのWeb認証」が簡単なのでこちらをお勧めします。

「他社サーバーでのWeb認証」を選択後、2種類のトークンファイルをダウンロードします。
「設置URL」に記載の通りの場所にトークンファイルをアップロードします。アップロードするのはXserverです。
ファイルをアップロードするまで、この画面は閉じずに開いたままにしておきます。

【Xserver】ファイルアップロード
エックスサーバーのファイルマネージャーまたはFTPでサーバーにアクセスし、当該ドメインのWeb領域(public_html
)に
.well-known
acme-challenge
というディレクトリを作成します。
このディレクトリへダウンロードしたトークンファイルをアップロードします。

【シンレンタルサーバー】SSL設定・Web認証
アップロードしたらシンレンタルサーバーのSSL設定画面に戻り、「ONにする」ボタンをクリックします。

認証がはじまり、ローディング中となるのでそのまま待ちます。

ボタンが「ON」になったら、無料SSLの設定完了です。

無料独自SSLは最大1時間程度で反映されます。「反映待ち」→「正常」に変われば反映完了です。
「NS相違」はネームサーバーがシンレンタルサーバーのネームサーバーに設定されていないため表示されます。ネームサーバーをシンレンタルサーバーのネームサーバーに切り替えると「NS相違」の表示されなくなります。
ネームサーバーの設定は最後に行うのでこの時点では「NS相違」と表示のまま作業をすすめます。
3. サイト(WordPress)移行
SSLの設定まで完了できれば、あとはWebデータのアップロードとメールアカウントを作成するだけです。
無料お試し期間中は新たにFTPアカウントの作成はできません。FTPでアクセスするにはサーバーID・パスワードでログインします。
WordPressを移行する場合も、シンレンタルサーバーにはXserverと同じ「WordPress簡単移行」機能があるのでこれを使えば簡単に移行することができます。

XserverのWordPress簡単移行の手順は別の記事で詳しく解説しています:
ドメインそのまま エックスサーバーにWordPress移行する手順と移行できない時の対処法
WordPress簡単移行が使えない場合は、手動で移行するかプラグインを使った移行方法もあります:
WordPressをサーバー移行する方法。プラグイン・手動でやる手順
4. メールアカウントの設定(任意・メールを使っている場合)
メールを利用している場合はエックスサーバーと同様にアカウントを作成します。
無料お試し期間中は、メールアカウントの作成ほかメール送受信は利用できません。
Xserverにはメールアカウントのエクスポート機能は残念ながらありませんが、シンレンタルサーバーでメールアカウントの一括登録ができます。
メールアカウントの数が多い場合はちょっと面倒ですが、ExcelやGoogleスプレッドシートにメールアカウント、パスワードの一覧ファイルを作成し、シンレンタルサーバーのメールアカウント一括登録画面へコピペします。
ファイルは以下の形式で作成します。(1行1メールアドレス)
メールアドレス,パスワード,容量(MB単位),メモ
[email protected],password,1000,問い合わせ用

メールアカウントのみで登録した場合、パスワードは自動生成、メールボックス容量は2000MBで作成されます。
シンレンタルサーバーのメール作成は別の記事で詳しく解説:5. ネームサーバーの切り替え
最後にネームサーバーをシンレンタルサーバーに変更すればサーバー移行となります。
シンレンタルサーバーのネームサーバー:
ns1.wpx.ne.jp
ns2.wpx.ne.jp
ns3.wpx.ne.jp
ドメインはシンレンタルサーバーへ移管しなくてもサーバー移行は可能です。Xserverでドメイン管理している場合は、Xsserverのままで、ネームサーバーを変更します。
Xserverでシンレンタルサーバーのネームサーバーを設定する手順
Xserverアカウントにログインし、ドメインの右端にある縦3点リーダーをクリックして「ネームサーバー設定」を選択です。
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「その他のサービスで利用する」を選択して、ネームサーバー1,ネームサーバー2,ネームサーバー3の欄へ上記シンレンタルサーバーのネームサーバーを入力します。
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ネームサーバーを保存したら作業は完了です。数時間〜24時間程度でXserverからシンレンタルサーバーへサーバーが切り替わります。
いかがでしたでしょうか。最後にもう一度言いますが、シンレンタルサーバーはXserverとほぼ同じ機能、管理画面の仕様も同じなのでXserverからの移行はとっても簡単です。
この機会にコスパ最強のシンレンタルサーバーを利用してみてはいかがでしょうか。
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