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SPF,DKIM,DMARC対応のレンタルサーバー・送信ドメイン認証の対応状況

2024-01-24

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SPF,DKIM,DMARC対応のレンタルサーバー・送信ドメイン認証の対応状況

ソラミ♪

Webエンジニアをやりつつ、デザインにも携わる株式会社コムワークの中の人。WordPress、Adobeアプリ、カワウソ好き。 2015年から当ブログ運営|2008年からGmail使用中|WordPress制作10年以上|15社以上のレンタルサーバー利用経験|100件以上のドメイン取得運用|サイト・ドメイン移転多数 »  もっとくわしく

2023年10月Googleや米Yahoo!は、増え続けるなりすまし・フィッシング詐欺目的のメールへの対策強化することを発表しました。

Gmailへメールを送信する場合、SPF、DKIM、DMARCという送信ドメイン認証技術に対応したメールサーバーでメール送信をしないと、Gmailにメールが届かなくなったり、迷惑メールと判断されてしまう可能性があるのです。

このことはGmailやYahoo!メール、Outlookなどのフリーメールを利用する個人や企業にも関係することで、現在利用しているメールサーバーがこれらの送信ドメイン認証技術に対応しているかどうかは重要なポイントです。

メールサーバーやサービス各社でも、SPF、DKIM、DMARCへの対応が始まってきています。

この記事では、レンタルサーバーやメールサービス各社のSPF、DKIM、DMARCと対応状況をまとめています。

Gmailで迷惑メールと判断されないためには以下のような対応が必要になります。

対象要件
Gmailへメールを送信する人すべてドメインにSPFまたはDKIMメール認証を設定する
メール送信にTLSを利用する
From: ヘッダーのなりすましをしない など
1 日5,000件以上メールを送信する人SPF、DKIMに加えてDMARC設定が必要
メールマーケティングを行っている人ワンクリックでメール配信を解除するシステムが必要
Googleメール送信者のガイドラインより

関連記事Gmail「このメールにはご注意ください」の対処法と危険なメールの見分け方

エックスサーバー・エックスサーバービジネス

エックスサーバー、エックスサーバービジネスともに、SPF、DKIM、DMARCに対応しています。

Xsever公式なりすましの防止とメールの到達性を向上させる「DMARC設定」機能を追加(2024/01/09)

サービスSPFDKIMDMARC
エックスサーバー
対応済み

対応済み

対応済み
Xserverビジネス
対応済み

対応済み

対応済み

SPFレコードは、エックスサーバーでドメイン設定した時点で自動的に登録されます。DKIM、DMARC設定はサーバーパネルから設定することで対応できます。

詳しい設定方法は、過去の記事:XserverのメールがGmailに届かない:SPF、DKIMを追加する方法で説明しています。

CPIレンタルサーバー

CPIレンタルサーバーでは、共有サーバー・シェアードプランと、専用サーバー(マネージド・root権限付き)、DNSサーバーレンタルサービスがあります。各サービスごとのメールセキュリティ対応方針が発表されています。

引用元:CPI【2024年3月26日更新】Gmailガイドライン対応を含むメールセキュリティの向上に関するお知らせ

シェアードプランは申し込み時によってプラン名・仕様が違うため対応状況も違っているので注意が必要です。

共有レンタルサーバーのSPFレコードは現時点で対応済みですが、DKIM, DMARCの両方対応予定なのは、最新のビジネススタンダード だけになります。(DKIM, DMARC対応は2024年4月1日)

※2024年4月4日更新:
シェアードプラン「ビジネススタンダード」では4月1日にDKIM、DMARC提供開始しているようですが、全ドメインへの対応はまだ途中のようです。設定状況はCPIサポートに要確認です。

ビジネススタンダード以外のプランではDKIMは対象外、「Active! gate」オプションを利用するか、ビジネススタンダードへのプラン変更が推奨されています。

CPI公式 【2024年3月26日更新】Gmailガイドライン対応を含むメールセキュリティの向上に関するお知らせ (2024.03.26)

さくらインターネット

さくらインターネットの各サービスは、1/31までに対応予定と発表されています。

サービスSPFDKIMDMARC
・さくらのメールボックス
・さくらのレンタルサーバ 全プラン
・さくらのレンタルサーバ リセール向けサービス BプランおよびMプラン
・さくらのマネージドサーバ 全プラン

対応済み

対応済み

対応済み

2024/1/31にDKIM,DMARCに対応しました。コントロールパネルからドメインごとに設定できるようになっています。
さくら公式【さくらのレンタルサーバ / マネージドサーバ】DKIMおよびDMARC対応完了のお知らせ

マネージドサーバーの一部の仕様では対象外のものもあるようなので詳細は公式サイトで確認してください。

ロリポップ!

ロリポップ!では、SPFは既に対応ずみ、DKIM、DMARCともに対応予定とリリースされています。DKIMについては2024年1月下旬に対応予定ですが、DMARCの対応予定はまだ未定のようです。

サービスSPFDKIMDMARC
ロリポップ!
対応済み

対応済み

対応済み

2024/1/31にDKIM,DMARCに対応しました。ロリポップのDNSを利用している場合はロリポップ側で設定済みで追加設定は不要、ムームーDNSを利用している場合はSPFレコードとDMARCレコードを設定します。

ロリポップ公式Gmail宛てのメール送信に関する送信ガイドラインへの対応について

シンレンタルサーバー

シンレンタルサーバーでも2024年1月23日にDKIM、DMARCに対応済みです。

仕様はエックスサーバーと同じで、ドメイン設定をするとSPFレコードは自動で設定されます。DKIM、DMARC設定はサーバーパネルから自分で設定することができます。

サービスSPFDKIMDMARC
エックスサーバー
対応済み

対応済み

対応済み

シンレンタルサーバー公式なりすましの防止とメールの到達性を向上させる「DMARC設定」機能を追加 (2023.1.23)

バリュードメイン(CORESERVER, XREA, バリューサーバー)

バリュードメインが提供しているサーバーサービスCORESERVER, XREA, バリューサーバーいずれも対応予定です。

CORESERVERのV2プランは既にSPF,DKIM, DMARC対応済みで、「DKIM、DMARCの有効化」を行うことでDKIM、DMARが適用されます。

V2プランの新規申し込みは自動的に有効化されるとのことです。

サービスSPFDKIMDMARC
CORESERVER
V2プラン

対応済み

対応済み

対応済み
CORESERVER
V1プラン
XREA
バリューサーバー

対応済み

対応済み

対応済み

バリュードメイン公式【 重要 】全レンタルサーバーにメール送信認証技術 「DKIM」「DMARC」を対応予定

mixhost

mixhostではSPF,DKIM,DMARC全てに対応済みです。

mixhostでは、SPF、DKIMレコードについてはプライマリドメインやアドオンドメインで設定したドメインは自動で設定されるため、自分でなにかする必要はありません。

DMARCの設定はcPanelから設定することができます。

サービスSPFDKIMDMARC
mixhost
自動で設定

自動で設定

cPanelから設定可

mixhost公式メールSPFやDKIMの設定について / メールのDMARC設定について

ConoHa WING

ConoHa WINGは、SPF, DKIM, DMARCに対応済みです。

SPF, DKIMはサーバーパネルでドメイン設定をすると自動で設定され、DMARCもコントロールパネルから設定することができます。

サービスSPFDKIMDMARC
ConoHa WING
自動で設定

自動で設定

CPで設定可

ConoHa WING公式メールセキュリティを設定する(DMARC設定方法)

WebARENA

NTTPCコミュニケーションズのホスティングSuiteX、メールホスティングの対応状況は2024年1月から対応予定となっています。

DMARCについて、WebARENAのDNSサーバーを利用している場合は特に設定は不要ですが、自分でDNSサーバーを用意している場合は別途対応が必要になります。

サービスSPFDKIMDMARC
メールホスティング
V2/V2c メールプレミアム

対応済み

CPから利用設定

CPから利用設定
SuiteX V2/V2c スタンダード
SuiteX V1

対応済み

対応済み

対応済み

※SuiteX V2/V2c スタンダード、SuiteX V1プランは収容サーバーごとの対応スケジュールが下記ページに記載されています。

WebARENA公式【メールホスティング/SuiteX】Google社メール送信ガイドライン変更に伴う弊社対応予定について(2024/1/30更新)

ラッコサーバー

ラッコサーバーでは、ラッコサーバーのDNSを利用していればSPF, DKIMレコードは自動で設定されるので追加で設定は不要です。ただし、サブドメインには設定が必要になります。

DMARCにも対応済みで、有効にする場合は自分でDNSレコードを設定する必要があります。

サービスSPFDKIMDMARC
ラッコサーバー
自動で設定

自動で設定

要設定

ラッコサーバー公式DNSレコードの設定方法

KAGOYA

KAGOYAは、2023年9月にサーバー1台専有のメールプランでSPF, DKIM, DMARCに対応しています。

サービスSPFDKIMDMARC
メールプラン
専用タイプ・
エンタープライズ

KAGOYA公式【KIR】メールプランにDMARC設定機能を追加し、なりすましメール対策を強化

iCLUSTA+ by GMO

法人向けレンタルサーバーiCLUSTA+は、SPFには対応していますが、DKIM未対応のためDMARCも利用できません。
DKIMには対応したようです。PlanManager(iClustaのコントロールパネル)で設定が可能なマニュアルが追加されています。[PlanManager] 送信ドメイン認証(DKIM設定方法)

SPFレコードは標準で設定済みですが他社ネームサーバー利用の場合は修正が必要になります。[iCLUSTAシリーズ共通] SPFレコードの設定について

サービスSPFDKIMDMARC
iCLUSTA+ by GMO
対応済み

対応済み
不明

iCLUSTA+公式DKIM(ドメインキー認証)・DMARCは利用可能ですか?

まとめ

この記事では、レンタルサーバーのSPF, DKIM, DMARC対応状況をまとめました。

SPFレコードについては数年前から普及しはじめて、既に対応済みのレンタルサーバーも多いです。DKIMについても2022年ごろから対応しているサーバーも増えたように思います。

DMARCはメールのセキュリティ強化や信頼性向上に効果が高いのですが、技術的な問題だけでなく、ポリシー設定などの知識がないと導入が難しい技術じゃないでしょうか。

しかし大手レンタルサーバーでは専門的な知識がなくても、簡単に設定できるような機能を提供してくれているのはありがたいですね。

この機会に自分が普段利用しているメールアドレスが、迷惑メールに判定されないよう、送信ドメイン認証を導入しましょう。

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