テストサイト・ステージング環境が簡単にできるレンタルサーバー

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ウェブサイトのリニューアルやウェブ上で新たなサービスをスタートさせる時に事前の動作確認、テストは必須事項です。法人サイトであれば本番リリース後の不具合などはビジネスの信頼にも関わるため、できる限り本番環境に近い状態でテストすることが推奨されます。

「本番環境で直接変更すれば時間も手間も省けるのでは?」と思えるかもしれませんが、予期せぬエラーやデザイン崩れなどの不具合は、ビジネスの信頼性にも関わってきます。

また、動作確認をするのはローカル環境でもある程度は可能ですが、実際運用するサーバーと同じ仕様、同じ環境で行うことがより精度の高い動作テストになります。ブラウザ上での表示確認だけでなく、フォームの送信機能やデータベース連携、APIとの接続など、サーバーサイドの機能も含めた総合的なテストが可能になります。

そこで重要になるのが「ステージング環境」です。本番と同じ設定のテスト用サーバー環境を準備することで、安全確実にウェブサイトの改修やシステム更新を進めることができます。

この記事では、簡単にステージング環境を構築できる共有レンタルサーバーについて解説します。

ステージング環境例と課題

共有レンタルサーバーでは容量や機能に制限がある場合もありますが、できるだけ本番で運用するサイトと同じ環境、もしくは近い環境を作ることが重要です。ここでは、代表的な2つのテスト環境構築を紹介します。

テスト環境例1:サブディレクトリでテストする

サブディレクトリ方式は、本番サイトと同じサーバー内に testdemo などの専用ディレクトリを作成してテスト環境を構築する方法です。おそらく一番手軽にできるテスト方法です。

  • 本番URL https://www.example.com/
  • テストURL https://www.example.com/demo/

サブディレクトリのメリットは設定が非常に簡単で、ディレクトリを作成するだけですぐに利用可能なところです。デメリットは、本番環境とディレクトリ階層が異なるため、相対パスを使用したリンクや画像参照に注意が必要なことです。CSS/JSのパス指定に影響が出る可能性があります。

テスト環境例2:サブドメインでテストする

サブドメイン方式は、メインドメインのサブドメインを使ってテスト環境を作成する方法です。

  • 本番URL https://www.example.com/
  • テストURL https://demo.example.com/

サブドメインのメリットは、本番と同じURLパス構造が維持されるため、リンク切れなどの問題が発生しにくく、本番サイトと完全に分離するため誤操作リスクが低いところです。

デメリットはDNSレコードの追加設定など、初期設定が必要で、サブドメインごとにSSL証明書の設定が必要な場合があることです。

下記はエックスサーバー・ロリポップ!でサブドメインを使ってテスト環境を作り方を解説しています。

テスト環境の課題:環境間の移行作業

サブディレクトリ方式・サブドメイン方式のどちらを選択した場合でも、テスト環境と本番環境の間でデータを同期する際には以下のような作業が発生します。

  • ファイルの手動コピーやアップロード
  • データベースのエクスポート・インポート作業
  • 設定ファイル内のURL・パス参照の変更
  • データベース接続情報の書き換え
  • キャッシュの削除や再生成

これらの作業は手間がかかるだけでなく、人的ミスが発生するリスクも高くなります。特に大規模なサイトやデータベースと連動するシステムでは、移行作業の負担はさらに大きくなります。

次のセクションでは、これらのテスト環境と本番環境の切り替えを簡単に行える機能を持ったレンタルサーバーについて解説します。これらのサーバーを利用することで、環境間の移行作業を大幅に効率化し、人的ミスのリスクを低減することが可能です。

テスト環境、本番リリースも簡単にできるレンタルサーバー

サブドメインやサブディレクトリを利用してのテスト環境構築は有効な手段ですが、テスト環境構築から本番環境へのリリースまでをワンストップで提供する機能を持つ共有レンタルサーバーがあります。

これらのサーバーでは、本番・テスト間のデータ複製やリリース作業が数クリックで完結し、手動での設定変更やファイルコピーといった煩雑な作業が不要になります。

ここでは、テスト環境の構築から本番リリースまでを簡単に行えるレンタルサーバーを紹介します。

スマートリリースが超便利、CPIレンタルサーバー

CPIレンタルサーバーは、Webサーバー、バックアップ(テスト)サーバー、メールサーバーが独立しています。最初からテストサイトと公開サイトという領域が用意されているのです。

CPIの「SmartRelease(スマートリリース)」機能は、ステージング環境から本番環境へのリリースを劇的に簡単にします。この機能により、以下のようなメリットが得られます:

  • すべてリリース: ステージング環境で確認したサイトを、ボタン一つで本番環境に反映
  • ファイルを選択してリリース: 選択したファイルのみを公開サーバーへリリース
  • 履歴管理: リリース履歴を確認できる

多くのWebデザイナーやエンジニアから支持される理由は、この使いやすさにあります。

テストサーバーでサイトの動作確認をして公開サイトにリリースできます。

テストサイトのファイルを公開サイトにリリース。

逆に公開サイトからテストサイトへのデータ転送もボタンひとつで可能。送りたくないファイルは除外設定もできます。

万一、間違ったファイルをリリースしてしまったりしたらバックアップファイルから復元(リストア)も可能です。

バックアップはは公開サイト、テストサイト、MySQLそれぞれで毎日自動で行われています。(ウェブ領域+DBで合計10GB・30世代分)

初期費用0円(12ヶ月契約)月額料金(税込)4,840 円/月
ステージング機能スマートリリースバックアップ機能30世代
Git連携WebサーバーApache
PHP7.4 / 8.0 / 8.1 / 8.2 / 8.3MySQL5.7 / 8.0

\ KDDIの高速ネットワーク。高性能、安定性、使いやすさを重視した法人向けサーバー/

スナップショットで簡単バックアップ・リリース、さくらのレンタルサーバ

さくらインターネットスタンダードプラン以上はデータベースも含めてサイトまるごとコピーできるスナップショットを最大8個作成できます。テストサーバーサービスSnapupがさくらのレンタルサーバと提携しているため利用できる形です。

スナップショットはサイトごと、WordPressごとやディレクトリを選択して作成可能です。スナップショットは1個あたり30GB(マネージドサーバなら60GB)

接続できるサーバーはさくらだけでなくSSH接続ができる他社サーバーも接続できます。試しに私が契約しているエックスサーバーのサーバーIDを登録して接続することができました。

ステージングサーバーは本番サーバー環境とは同じ環境ではないため、PHPプログラムなど動作が変わる場合があります。

また、データベースのスナップショット(バックアップ)はWordPressを利用している場合のみ利用可能。

ステージングサーバー作成時には、プロトコル(http/https)、MySQL、PHPのバージョンを選択することができます。

動作テストなど完了したら、本番サーバーへリリースできます。

スケジュールを自分で設定できます。

*ステージング環境は90日で自動削除されてしまうので注意しましょう。

さくらのバックアップ&ステージング機能は、バックアップできるのは8個までとCPIに比べると少ないですが、ディレクトリやサイトごとなど自分で選択することができます。

またなんと言っても月額500円のスタンダードプランからステージング機能が利用できるというコスパも魅力です。(お試し期間中の利用は不可となっています)

初期費用0円(12ヶ月契約)月額料金(税込)500円/月
スタンダード36ヶ月
ステージング機能Snapupバックアップ機能8世代
Git連携WebサーバーApache
PHP5.2 / 5.3 / 5.4 / 5.6 / 7.4 / 8.0 / 8.1 / 8.2 / 8.3MySQL5.7 / 8.0

さくらのレンタルサーバ

さくらインターネットは日本のネット黎明期からホスティングサービスを運営している信頼感抜群のレンタルサーバー。2022年には最新機材を導入して高速化を実現、初期費用を無料化、転送量の無制限化、ディスク容量増量など嬉しいサービス拡充をしています。

まとめ

本記事では、テスト環境の作成例と課題、ステージング環境が簡単にできるレンタルサーバーを解説しました。本記事で紹介したレンタルサーバーの機能を活用することで、サイト更新時におけるトラブル発生のリスク低減になります。

特に、スマートリリース機能やスナップショット機能は、開発からテスト、そして本番リリースまでの一連の流れをスムーズに進めることができて、煩雑な更新作業から解放されます。

大規模なコストをかけずに高機能なステージング環境を構築できるこれらのサービスは、企業サイトはもちろん個人サイトにとっても心強いツールになるでしょう。

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