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ドメインそのまま エックスサーバーにWordPress移行する手順と移行できない時の対処法

2022-03-04

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ドメインそのまま エックスサーバーにWordPress移行する手順と移行できない時の対処法

ソラミ♪

Webエンジニアをやりつつ、デザインにも携わる株式会社コムワークの中の人。WordPress、Adobeアプリ、カワウソ好き。 2015年から当ブログ運営|2008年からGmail使用中|WordPress制作10年以上|15社以上のレンタルサーバー利用経験|100件以上のドメイン取得運用|サイト・ドメイン移転多数 »  もっとくわしく

WordPressをエックスサーバーに移行したいと思っている、今のドメインはそのまま使い続けたいという方に、エックスサーバーへのWordPress移行手順を解説します。

こんな方におすすめの記事です

  • ドメインはそのままでWordPressの引越し手順を知りたい方
  • エックスサーバーへのサーバー移行を検討している方
  • SSLが無効にならないようにサーバー移行をしたい方
  • エックスサーバーへWordPressを移行して失敗してしまった方

エックスサーバーに移行するメリット

エックスサーバーにWordPress移行する大きなメリットは以下の2つです。

  • 独自のWordPress移行ツールがある
  • SSL済みサイトもダウンタイムゼロで移行できる

独自のWordPress簡単移行ツールがある

WordPressのサーバー移行方法は、以下の4つの方法があります。

  1. プラグインを使って移行する
  2. 手動で移行する
  3. 移行ツールを使って移行する
  4. 有料で移行代行を依頼する

これらの移行方法は別の記事「WordPressをサーバー移行する方法。プラグイン・手動でやる手順」でくわしく解説しています。

これらの方法によっては、難易度が高かったり、別途費用が発生する場合があります。

しかしエックスサーバーでは、「WordPress簡単移行」とく独自の機能があります。

「WordPress簡単移行」は、専門知識がなくてもWordPressログイン情報だけで移行することができます。

SSL済みサイトもダウンタイムゼロで移行できる

現在は常時SSL化(https化)しているWordPressサイトが多くなっていますが、SSL化サイトのWordPress移行には注意点があります。

常時SSL化しているWordPressをサーバー移行する場合、ダウンタイム(サイトが表示されない時間)が生じてしまう可能性があります。

なぜなら、無料独自SSLを提供している共用レンタルサーバーでは、ネームーサーバーがそのレンタルサーバーに向いていないとSSL設定ができないためです。

しかしエックスサーバーではダウンタイムなしでサーバー移行する方法があります。

この記事ではサーバー移行前にSSL証明書を設定し、ダウンタイムなしで常時SSLのWordPressを移行する手順と移行ができない、失敗してしまう時の対処法についてまとめています。

関連記事エックスサーバーからエックスサーバーへ移転するには
エックスサーバー同士でサイトを移転する方法をまとめています。

関連記事ドメインそのまま、メールアドレスも引き継いでサーバー移行する方法
WordPressに限らず、ドメインそのまま、メールアドレスもそのまま引き継いでサーバー移行する方法をまとめています。

エックスサーバーへWordPress移行する流れ

他社サーバーからエックスサーバーにWordPressを移行する流れは以下のようになります。

  1. エックスサーバーでドメイン追加する
  2. 無料SSLを設定する
  3. WordPress簡単移行でエックスサーバーへデータをコピーする
  4. 移行したデータの確認
  5. ネームーサーバーをエックスサーバーに切り替える
  6. 移行完了

それでは移行手順を順番に見ていきます。

エックスサーバーでドメインを追加する

まずエックスサーバー を申し込みし、移行するWordPressで使うドメインを追加します。

エックスサーバーでは10日間の無料お試し期間があり、お試し期間中でもWordPress移行が可能です。

設定はサーバーパネルのドメイン設定から行います。「ドメイン設定追加」をクリックし、移行するドメインを入力します。

無料独自SSLを利用する(推奨)
高速化・アクセス数拡張機能「Xアクセラレータ」を有効にする(推奨)

どちらもチェックを入れたままで「確認画面にすすむ」をクリックします。

他社サーバーで運用中のドメインをエックスサーバーで無料独自SSLを利用するにチェックを入れた状態で設定すると以下のようなメッセージが表示されます。

ネームサーバーがエックスサーバー指定のものになっていませんエックスサーバーで独自ドメインを利用するには、ドメイン名のネームサーバーをエックスサーバー指定のものに変更する必要があります。
ネームサーバーがエックスサーバー指定のものになっていませんというメッセージ

他社サーバーから移転の場合は、この状態のまま「追加する」でドメインを設定します。

そうすると、無料独自SSLの設定に失敗した旨のメッセージが表示されます。

これはドメインのネームサーバーをエックスサーバーになっていないからですが、今はこのままにしておきます

ドメイン名が利用可能になるまで、最大で1時間程度かかります

無料SSLを設定する

改めて、「SSL設定」メニューから無料SSLの設定を行います。

独自SSL設定追加をします。

DNS参照先サーバーが当サーバーではありませんでした。

というメッセージが表示されます。

他社サーバーで運用中のドメインのSSL設定を完了させるためには一手間設定が必要です。

外部サーバーでのWeb認証」または「外部ネームサーバーでのDNS認証」でドメインの所有権を認証する必要があります。

外部サーバーでのWeb認証

設定ファイルをダウンロードして現在のサーバーに設置して認証する方法です。比較的簡単な方法です。

まずはこの外部サーバーでのWeb認証をやってみることをおすすめします。

外部サーバーでのWeb認証を選択すると、認証に必要なファイルとURLが表示されます。

外部サーバーでのWeb認証の認証方式

トークンファイルをダウンロードする

wwwあり、なし用2つのトークンファイルをダウンロードボタンをクリックしてダウンロードします。

現在のサーバーにトークンファイルを設置する

現在のサーバー(移行元サーバー)に設置URLに書かれている通りのディレクトリを作成して、ダウンロードしたトークンファイルをアップロードします。

設置場所は2つのファイルどちらも「/.well-known/acme-challenge/」ディレクトリです。

サーバーのwebディレクトリに上記のディレクトリが存在しない場合は、「.well-known」ディレクトリを作成し、さらにその中に「acme-challenge」ディレクトリを作成し、ファイルをアップロードします。

確認画面に進むをクリックする

トークンファイルを設置したら、エックスサーバーの認証画面で「確認画面に進む」をクリックします。

認証が始まり、問題なければSSL設定が完了します。

トークン設置URLにアクセスできませんでした。と表示される

確認画面に進んだ後、「トークン設置URLにアクセスできませんでした。」と表示されてしまう場合は、設置場所が正しいかどうか再度確認します。

トークン設置URLにアクセスできませんでしたと表示される

レンタルサーバーによっては正しく設置しているはずなのに、ブラウザからアクセスしてみても「Not Found」で404エラーになってしまうことがあります。

設置場所は正しいのに上記メッセージが表示されてしまう場合はDNSでの認証方法を行います。

外部ネームサーバーでのDNS認証

もう一つはドメインのDNSレコードを追加して認証する方法です。こちらはドメインにTXTレコードを追加できる環境が必要です。

レンタルサーバーによってはDNSレコードの編集ができない場合があるので、サーバー会社に確認が必要です。

さくらのレンタルサーバConoHa WINGカラフルボックスmixhostバリューサーバーなどはDNSレコードの追加が可能です。

ここでは、Value DomainでDNS認証をする方法を説明します。

「外部ネームサーバーでのDNS認証」を選択すると、TXTレコードが二つ表示されます。

このTXTレコードを移行元のネームサーバーにて追加します。

DNSレコードの編集はレンタルサーバによって可能かどうか確認が必要です。

移行元のコアサーバーでは、ネームサーバーはValue Domainの無料ネームサーバーを使っていますので、Value DomainでDNSレコード編集を行います。

Value DomainでDNSレコードを編集する例

Value Domainのコントロールパネルから「無料ネームサーバー」>「ドメインのDNS設定」を選択します。

DNS編集画面には記述のサンプルが掲載されています。

それらの例を参考にエックスサーバーで表示されたTXTレコードを追加します。

Value DomainのDNS設定画面

以下のような書式でTXTレコードを追記します。

txt _acme-challenge TXTの内容に書かれている文字列
txt _acme-challenge.www TXTの内容に書かれている文字列

保存したら少し待ちます。TTLが3600秒だったので1時間程度ですが、10分ぐらいでもOKでした。

再びエックスサーバーのSSL設定画面で、「外部ネームサーバーでのDNS認証」を選んだ状態から「確認画面に進む」そのまま「追加する」をクリックすると、

外部ネームサーバーでのDNS認証の認証中画面

認証が始まり、問題なければ、SSL設定が完了です。

独自SSLの設定が完了

「トークン設置URLにアクセスできませんでした。」
「トークンのDNSレコードが見つかりませんでした。」

とエラーが出る場合

ファイルが正しく設定できているのに、また正しくDNSレコードを追加しているのにエラーになる場合は一旦時間を置いて確認してみます。

WordPress簡単移行でエックスサーバーへデータをコピーする

今回はWordPressサイトですのでエックスサーバーにある「WordPress簡単移行」機能を使います。

現在のWordPressのURLとユーザ名、パスワードを入力

WordPress移転情報入力の部分で
「移行元URL」
「移行元WordPressユーザー」
「移行元WordPressのパスワード」
と移行先URLを入力して確認画面へ進むをクリックします。

確認画面、問題なければ「移行を開始する」

入力内容を確認し、問題なければ「移行を開始する」をクリックします。

WordPress移行を実行すると、画面には移行状況のステータスが表示されます。

「移行実行ログ」タブでも移行ステータスが確認できます。

「データ移行完了」になれば完了です。

移行されたWordPressのURL、データベースが表示されます。

WordPress簡単移行に失敗してしまう場合

データの移行に失敗してしまう場合は、移行元WordPressにインストールされているプラグインが影響している可能性が高いです。

  • 二段階認証や画像認証を設定している場合は解除する
  • セキュリティ系プラグイン、キャッシュ系プラグインは無効にする
  • wp-contentディレクトリの容量が大きすぎる
  • 移行元WordPressがマルチサイトの場合は移行できない
  • 移行元WordPressのデータベースが大きすぎる場合はエラーになります
  • ログイン試行回数制限を解除する

特にセキュリティ系のプラグイン(WordfenceやAll In One WP Security & Firewallなど )やキャッシュ系プラグインを利用している場合は一時的に無効にしてから、再度試してみてください。

またwp-contentディレクトリが大きすぎる場合はタイムアウトしてしまう可能性があるので、容量を減らすなどの対応が必要になります。

ウェブサイトの確認

WordPressの移行が完了したらサイトに問題がないか確認します。hostsファイルを編集して、エックスサーバーに移行したサイトの確認ができます。

Not Foundと404エラーが表示される場合は、一度パーマリンクの保存をしてから再度確認してみます。

ネームサーバーの変更

最後にネームサーバーをエックスサーバーのものに変更します。

ns1.xserver.jp
ns2.xserver.jp
ns3.xserver.jp
ns4.xserver.jp
ns5.xserver.jp

ネームサーバーを切り替え後、数時間〜24時間程度で浸透していきます。

常時SSL化したWordPressサイトの移行完了

以上で常時SSL化しているサイトでもスムーズにエックスサーバー へサーバー移転することができました。

通常、ネームサーバーが切り替わっていないとSSLサーバ証明書のインストールができないので、SSL化しているサイトのサーバー移行の一番の懸案事項は、一時的にSSLでない状態ができてしまうことだと思います。

しかしエックスサーバー ではネームサーバー切り替え前でもSSLをインストールできるようになったので事前の手間が若干増えますが、SSLサイトでもサーバー移行しやすくなったんじゃないかと思います。

エックスサーバーではお試し期間が10日間あるので、実際にSSLサイトを移行できるか試してみるといいでしょう。(ネームーサーバーを変更するとサーバー移行してしまうので注意)

https://www.xserver.ne.jp/

サーバー移行の流れと注意点などをまとめた記事もどうぞ↓

エックスサーバーのメリット・デメリットをまとめました↓

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