エックスサーバーを契約すると、サーバーIDというものが割り振られます。サーバーIDはエックスサーバーの申し込み時に、自動で割り振られますが、自分の好きな名前を使うこともできます。
この記事ではサーバーIDの決め方、サーバーIDを使う場面についてまとめています。
エックスサーバーグループのシンレンタルサーバー・スターサーバーでも、エックスサーバーのサーバーIDと同じように使うことができます。
サーバーID(初期ドメイン)とは
エックスサーバーのサーバーIDとは、サーバー契約ごとに割り振られるIDでサーバーアカウント名と同じ役割と言えます。
サーバーの申し込み時には必ず決める項目の一つです。
サーバーIDは初期ドメインの一部として使われる
サーバーIDは「初期ドメイン」の一部として使われます。エックスサーバーの初期ドメインは以下のような形になります。
サーバーID.xsrv.jp
初期ドメインはエックスサーバーのドメインxsrv.jp
のサブドメインとして割り当てられます。
サーバー契約中は自由に使えて、サイトを公開することもできます。初期ドメインでできることは、この後で詳しく解説しています。
サーバーIDとサーバー番号の違い
エックスサーバーではサーバーIDと似た感じで「サーバー番号」と呼ばれるものもあります。
サーバー番号は、「契約しているサーバーIDが収容されているサーバー」のことを指します。
サーバー番号は、sv593、sv13440など、svからはじまる数字になっており、数字が大きいほど新しいサーバーになっています。
サーバーID
- 初期ドメインの一部
サーバーID.xsrv.jp
- 名前は自分できめることができる
- サーバーパネルのログインID
- サイトが公開できる
https://サーバーID.xsrv.jp
- メールアドレスを作成できる
mail@サーバーID.xsrv.jp
サーバー番号
- svからはじまる数字がサーバー番号
収容サーバー名:svからはじまる数字.xserver.jp - 自動的に割り振られる
- 障害やメンテナンスの時に自分のサーバーを確認する時に必要
- メールの送受信サーバーとして設定する
svからはじまる数字.xserver.jp - FTP接続のホスト名になる
svからはじまる数字.xserver.jp
サーバーIDを自分で決める、決め方のコツ
サーバーIDには以下のような特徴があります。
- 自分の好きな名前をつけることができる
- 既に使われている名前は使えない
- あらかじめ入力されているのをそのまま使ってよい
- 一度決めたサーバーIDは後から変更することができない
- スペルミスなどでも修正不可
サーバーIDを自分で決めるには
エックスサーバーの申し込みフォームでは、サーバーIDは自動で生成された文字列が入力されています。
サーバーIDの名前に特にこだわりがない場合は、そのまま使って問題ありません。
サーバーIDを自分で決めたい場合は、入力されている文字列を削除して新たに入力すればOKです。
使えるのは半角英数字、3〜12文字以内です。
「-」ハイフンなど記号は使えません。
サーバーID決め方のコツ
いざサーバー申し込み時にサーバーIDを決めるのって思いの他悩んでしまうところです。サーバーIDを決める際のコツ、ポイントをまとめました。
- 他と被らない
- 名前、企業名、部署名やサービス・プロジェクトに関連した名前
- 簡潔で分かりやすい名前
長すぎたり(最大文字数は12文字まで)、ランダムな文字列のIDは入力ミスのリスクが高まります。 - セキュリティ
あまりにも予測しやすいIDや簡単すぎるIDはセキュリティ上よくありません。(よくない例:abc1234など誰にでも推測されやすい文字列)
他と被らない名前にする
既に取得されたIDはエラーになります。ユニークで識別しやすいものにします。
名前、企業名、部署名やサービス・プロジェクトに関連した名前をつける
一般的なのは、固有名詞+サービス名などで決める方法です。
法人の場合は、企業名や部署名またはプロジェクトやサービスに関連づければ、分かりやすくなります。
- お店の名前+業態
- ショップ名+開業日
- 会社名+設立年
上記以外にも、自分のドメイン名と同じサーバーIDにしても分かりやすくてよいと思います。
サーバーID(初期ドメイン)でできること・使い道
エックスサーバーのサーバーID(初期ドメイン)を使ってできることは以下のようなものがあります。
- サーバーパネルにログインする
- FTP接続する
- ファイルマネージャーにログインできる
- ウェブサイトを公開する
- テストサーバーとして利用する
- メールアドレスを作成する
サーバーパネルにログインする
エックスサーバーのサーバーパネルにログインするにはサーバーIDを使います。(Xseverアカウント・登録メールアドレスでもログインできます)
https://secure.xserver.ne.jp/xapanel/login/xserver/server/
FTP接続する
FTPサーバーのメイン接続アカウントとしてサーバーIDを使います。
FTP接続はウェブサイトのアップロードやバックアップファイルを取得するのに使います。
FTPユーザー | サーバーID |
FTPパスワード | サーバーパスワード |
ホスト名 | サーバー番号(sv●●●●.xserver.jp) |
サブで作成したFTPアカウントは接続するディレクトリを指定できますが、メインのFTPアカウント(サーバーID)はサーバー内の全てのディレクトリに接続できます。
ファイルマネージャーにログインできる
サーバーIDはFTPアカウントの役割も果たすので、ファイルマネージャーにもログインできます。
ファイルマネージャーとは、ブラウザからサーバー上のファイルを操作できる機能です。
ウェブサイトを公開する
サーバーID.xsrv.jp
という初期ドメインでも、ウェブサイトを公開することができます。
初期ドメインは無料SSLにも対応しています。
ただし、初期ドメインはエックスサーバー契約中のみ使えるドメインです。
エックスサーバーから他社へサーバー移行する場合はドメインは引き継げないので注意しましょう。
テストサーバーとして利用する
本番サイトは独自ドメインで公開し、初期ドメインをテストサーバーとして利用することもできます。同じサーバー環境なので、動作確認にも適しています。
「WordPress簡単移行」を使えば、本番サイトからのコピーも簡単にできます。
メールアドレスを作成する
初期ドメインのメールアドレスを作成することもできます。例:test@example.xsrv.jp
メーリングリストやスパムフィルタなども独自ドメインと同じように使うことができます。
ただしウェブサイトと同様、エックスサーバー契約中のみ使えるメールアドレスである点に注意しましょう。
サーバーIDを確認する方法
自分のサーバーIDがわからなくなってしまった・・・というときに確認する方法。
- 「サーバーアカウント設定完了のお知らせ」メール
- Xserverアカウントのサーバー欄
「サーバーアカウント設定完了のお知らせ」メール
エックスサーバー契約後、「サーバーアカウント設定完了のお知らせ」がメールで届きます。このメールにサーバーの設定情報が記載されており、サーバーIDも含まれます。
Xserverアカウントのサーバー欄
Xserverアカウントにログインできれば、サーバー欄に契約中のサーバーIDが記載されています。
サーバーパネルなら上部に記載されている
サーバーパネルには、上部にサーバーIDが記載されています。
サーバーIDはわかるけどパスワードがわからなくなった場合
サーバーIDのパスワードがわからなくなってしまった場合は、パスワード再設定をする必要があります。
エックスサーバー「サーバーパスワード」再設定フォーム
パスワードの再設定には、Xserverアカウント/登録メールアドレスとサーバーIDが必要です。
以上、エックスサーバーのサーバーIDとは?サーバーIDを自分で決める方法、決め方、サーバーIDの使い方について解説しました。
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エックスサーバーでできること、スペック・機能を知りたい場合はこちらの記事をどうぞ。
公式https://www.xserver.ne.jp/lp/service01/
参考エックスサーバー使用歴10年以上。使ってわかったメリット・デメリット