本記事ではMacのパッケージ管理ツールHomebrewと使って、MacにGitをインストールする、またGitをバージョンアップする方法をまとめています。
インストールされているgitのバージョンを確認
Macには最初からgitがインストールされていると思っていたのですが、バージョンによって違う場合もあるようです。
gitがインストールされているか確認する、またインストールされているgitのバージョンを確認する。
1.ターミナルを開く
アプリケーション > ユーティリティ > ターミナルを開きます。
2.gitのバージョンを確認する
以下のコマンドでgitのバージョンを確認できます。
git --versionもし既にMacにGitがインストールされていた場合、このコマンドを実行するとGit のバージョンが表示されるはずです。
git version 2.17.2 (Apple Git-113)バージョンは2.17.2です。
Apple GitはMacに最初から搭載されているGit(Appleが提供しているGit)で、バージョンが古い場合があります。
HomebrewでMacに最新版のGitをインストールする方法
MacにGitをインストールするにはHomebrewを使ってインストールします。HomebrewとはmacOSでパッケージ管理を行うソフトです。
まずHomebrewをインストールしてからGitをインストールします。
1.Homebrewのインストール
Homebrewをインストールする前に、CommandLineTools for Xcodeをインストールしておく必要があります。
CommandLineTools for XcodeはHomebrewが依存関係の解決やパッケージのビルドするために必要な開発ツールやライブラリを提供してくれるのでHomebrewのパッケージ管理がスムーズに行えるのです。
xcode-select --installCommandLineToolsをインストールしたら、Homebrewをインストールします。
Homebrewの公式サイトにもあるように以下のコマンドを実行します。
Homebew公式:https://brew.sh/ja/
/bin/bash -c "$(curl -fsSL https://raw.githubusercontent.com/Homebrew/install/HEAD/install.sh)"インストールされたか確認します。
brew --version2.HomebrewでインストールできるGit最新バージョンの確認
brew info git | grep stablegit: stable 2.23.0 (bottled), HEADgitの公式サイトでも確認できます
https://git-scm.com/
3.Homebrewでgitをインストールする
まずはHomebrew自体を最新の状態にしてから
brew updateGitをインストール
brew install gitインストールの確認
brew list | grep git
gitもう一度バージョン確認してみると・・・
git --version
git version 2.17.2 (Apple Git-113)変わっていない。Apple Gitののままです。
gitの場所を確認
% which git
/usr/bin/gittypeコマンドで以下のようにすると、複数のGitのインストールパスを調べることができます。
% type -a git
git is /usr/local/bin/git
git is /usr/bin/gitまたは以下のコマンドでHomebrewでインストールした Gitのパスを確認できます。
% brew --prefix git
/usr/local/opt/gitフルパスでバージョンを確認してみる
既存のgit
% /usr/bin/git --version
git version 2.17.2 (Apple Git-113)Homebrewでインストールしたgit
% /usr/local/bin/git --version
git version 2.23.04.HomebrewでインストールしたGitを見に行くようにPATHを通す
新しいgitを見に行くようにパスを追記します。
パスの優先順位を確認する(参考)
cat /etc/pathsBashの場合
.bash_profileを編集
vi ~/.bash_profile以下を追記する
export PATH="/usr/local/git/bin:$PATH"リフレッシュ
source ~/.bash_profile再びバージョン確認
git --version
git version 2.23.0最新版になりました。
Zshの場合
基本的にはbashと同じですが新しいMacではzshがデフォルトなので流れを載せておきます。
~/.zshrc ファイルを開きます。
nano ~/.zshrcnanoはviと同じようにMacにインストールされているテキストエディタ。シンプルで使いやすい初心者向き。
PATHを追記します。
export PATH="/usr/local/git/bin:$PATH"保存して閉じます。Ctrl + X → Y → Enter。
変更を反映させます。
source ~/.zshrc以上でHomebrewでインストールしたGitのパスが $PATH に追加されて、Homebrew経由のGitを使用することができるようになります。
HomebrewでGitをバージョンアップする
HomebrewでGitをバージョンアップする手順です。
まずHomebrew自体を最新の状態にアップデート。
brew updateGitをバージョンアップします。
brew upgrade git以上、Homebrewを使ってMacにGitをインストール・バージョンアップする方法でした。
