WebARENA(ウェブアリーナ)はNTTPCコミュニケーションズのホスティング、レンタルサーバーサービスです。
1997年から運営されており、都内にデータセンターを持っています。
WebARENAのサービスには
- 共用レンタルサーバー WebARENA SuiteX,
- VPS/クラウドサーバー WebARENA (Indigo)
- メール特化型 WebARENA(メールホスティング)
- データセンター、ハウジングSymphony
- ドメイン取得サービス 名づけてねっと
があります。
ここでは共用レンタルサーバーのWebARENA SuiteX、WebARENA(メールホスティング)を主に実際の使用感とサービスの特徴や評判について解説します。
WebARENAのレンタルサーバープランの比較
WebARENAのサーバープランによってサービス内容が違います。
Webのみ、メールのみ、総合的な共用レンタルサーバーなど。
サービスと料金についてまとめています。
プラン | SuiteX | SuiteS | メールホスティング |
---|---|---|---|
特徴 | Web,メール対応の 標準的な共用サーバー 独自ドメインでホームページとメールが使いたい人向け | WordPressが使える 月額327円のウェブホスティング 格安でWordPresブログやサイトを開設したい人向け | 1500IDまで対応の メール特化型ホスティング ビジネスメール重視、大規模メールアカウントが必要な人向け |
月額費用 | 1,497円 | 327円 | 8,360円 |
Web | あり | あり | なし |
メール | あり | なし | あり |
容量 | 300GB〜 | 100GB(Webのみ) | 60GB(1IDあたり300MB) |
SSL | 独自SSL対応(有料) 共用SSL | 無料SSLのみ (Let's Encrypt) | メール暗号化対応 SSL/TLSまたはSSL |
無料お試し期間 | ドメインとセットで 1ヶ月無料 | 無し | 最大2ヶ月 |
サポート | メール・チャット | オンラインマニュアル | メール・チャット |
公式サイト | 新規申込終了 |
ファイヤーウォール、IPS(侵入防止システム)のほか、万一の障害に供えたバックアップを行なっています。SLA「サービス品質保証制度」を導入し、サーバー稼働率100%を保証もあり(SuiteXのみ)。
格安でWordPressサイトを立ち上げたいならSuiteS
WebARENAの安定運用でWordPressを運用したい場合はSuiteSプランです。(新規申込終了しています)
最速2分でWordPressが利用可能、なんと言っても月額327円で100GBのSSDが使えます。
さらに1Gbpsの共用ネットワークでWordPressの高速表示が可能になります。
項目 | SuiteS料金・スペック |
---|---|
月額費用(税込) | クレジットカード 327円/請求書・口座振替 1,207円 |
初期費用 | クレジットカード 無料/請求書・口座振替 1,100円 |
ディスク容量 | 100GB(Webのみ) |
マルチドメイン | 10個 |
SSL | 無料SSL(Let's Encrypt) |
メールサーバーの安定運用、セキュリティが最重要ならメールホスティング
安定したメール運用を重視しているならWebARENA(メールホスティング)です。
100アカウント以上のメール運用やメールによる情報漏洩対策などを行いたいビジネス、法人向けのメール特化サービスです。
1000IDの大規模なメール運用にも対応しています。
100アカウントより少ないメール運用の場合はSuiteXメールプレミアムがおすすめです
WebARENAメールホスティングの料金
初期費用:5,500円
利用するID数(アカウント数)とIDあたりの容量によって料金が変わる仕組みです。
最大ID数 | 月額費用 1IDあたりの容量 100MB | 月額費用 1IDあたりの容量 300MB | 月額費用 1IDあたりの容量 500MB | 月額費用 1IDあたりの容量 1GB |
---|---|---|---|---|
200ID | -- | 8,360円 | -- | -- |
300ID | 19800円 | 26400円 | 33000円 | 46200円 |
400ID | 26400円 | 35200円 | 44000円 | 61600円 |
500ID | 33000円 | 44000円 | 55000円 | 77000円 |
600ID | 39600円 | 52800円 | 66000円 | 92400円 |
700ID | 46200円 | 61600円 | 77000円 | 107800円 |
800ID | 52800円 | 70400円 | 88000円 | 123200円 |
900ID | 54000円 | 79200円 | 99000円 | 138600円 |
1000ID | 66000円 | 88000円 | 110000円 | 154000円 |
WebARENAメールホスティング のメリット
WebARENAメールホスティング では、メールサーバーの安定稼働に加え、情報漏洩対策が充実しています。
メールの誤送信による情報漏洩はニュースでも度々報道されています。
人為的なミスによって企業イメージが損なわれることは企業にとって大きな損失となります。
専門技術者のいない企業でも安心したメール運用ができるサービス体系です。
- 複数サーバーで分散処理を行う冗長構成による安定稼働
- 仮想専用サーバーにより他のユーザーの影響を受けにくい
- DNS機能があるので外部Webサーバー運用も可能
- Vade AIベース予測型メールセキュリティ導入
- 添付ファイル自動暗号化(メール誤送信対策)
- マイナンバー自動検出フィルタ
- メールパスワード有効期限設定
- ユーザーのメール転送制限
- 自動BCC設定
- メールログの検索・閲覧機能(30日分)
- 一回の送信で最大1GBまでのファイルをWeb経由で送信可能
- 最大2ヶ月の無料お試しサービスあり(テストサーバーID発行月から翌月末まで)
- IT関連の専門管理者がいなくても基本的な操作でメールサーバー設定が可能
AIを活用した予測型メールセキュリティで攻撃を防御
国内レンタルサーバーで初めてAIベースの予測型メールセキュリティVadeが導入されました。
14億以上のメールボックスデータに基づくアルゴリズムとAIによる検知システム(人工知能)、Vadeエンジニアによる人間知能の3つのフィルタで脅威を除きます。
添付ファイル暗号化
外部に送信するメールの添付ファイルを自動で暗号化します。
添付ファイル用のパスワードも自動生成。
マイナンバー自動検出フィルタ
メール本文にマイナンバー情報が含まれていた場合、メール送信をブロックします。
メールサーバーへの攻撃対策
企業の社員や関係者を装ったメールを送り攻撃してくる標的型攻撃対策も充実しています。
- DKIM/SPFフィルタ
メール送信元を確認しなりすましを検知 - ディレクトリハーベストアタック対策
存在しないメールアドレスへの送信を拒否 - ブルートフォースアタック対策
パスワード総当たり攻撃対策 - ファイヤウォール/IPS
通信を監視し疑わしい通信拒否
WebARENAメールホスティングの評判
ログ検索をできるようになったのはありがたい
IPアドレスを使ったアクセス制限など機能が充実している
マイナンバーや個人情報の取り扱いに細心の注意を払うには備えが必要です。
WebARENAメールホスティングは、メール運用のセキュリティを重視し、コンプライアンスが求められる企業にとって最適なサービスと言えます。
安定稼働のサーバーでサイト・メールを運用したいならSuiteX
メールもホームページも安定したサーバーで運用したいという場合はSuiteXです。
NTTPCの高速バックボーンと堅牢なデータセンターで安心してサーバー運営ができます。
Suite X 共用サーバープラン
プラン | スタンダード300GB | スタンダード400GB | メールプレミアム100 | メールプレミアム200 |
---|---|---|---|---|
費用 | 年一括払いのみ 17967円 月換算 1497円 | 月払い 3520円 | 月払い 5478円 年払い 59136円 | 月払い 10956円 年払い 118272円 |
初期費用 | クレジット払いは 初期費用無 | クレジット払いは 初期費用無 | 5500円 | 5500円 |
ディスク容量 | 300GB | 400GB | メール50GB ウェブ400GB | メール100GB ウェブ400GB |
推奨メールアドレス数 | 100以下 | 100以下 | 100以下 | 200以下 |
データベース | MySQL5.6/SQLite | MySQL5.6/SQLite | MySQL5.6/SQLite | MySQL5.6/SQLite |
MySQL | 100MBx3 | 100MBx3 | 100MBx3 | 100MBx3 |
SSL | 共用SSL | 共用SSL | 共用SSL | 共用SSL |
大容量メール転送 |
サービス品質保証制度SLA
SuiteXはSLAと呼ばれるサービス品質保証制度の対象です。
これは名前の通り、サーバー品質を保証する制度で、1ヶ月のサーバー稼働率が100%を下回る場合、利用料金を減額するものです。
対象となるサーバー | 稼働率 | 対象サービス |
---|---|---|
Webサーバー | 100% | SuiteX スタンダード(V1,V2) SuiteX メールプレミアム |
メールサーバー | 100% | SuiteX メールプレミアム |
実際にSLAの料金減額になるのはどんな時?
障害が発生した場合、SuiteXの工事障害情報のページに「SLA対象」と記載されます。
障害発生時には管理者用メールアドレスに通知もあります。
障害復旧時にメール連絡が来ると、そのメールにSLA申告用のURLが記載されているのでそこからSLA申請します。
自分で申請をしないと料金減額にはならないので注意。
減額されるのは月払いは翌々月、年払いは翌年の料金から減額されます。
標準提供のセキュリティ機能
共用ファイヤーウォールのほか、不正侵入防止システムIPSが標準で提供されています。
また1世代バックアップが行われているので、サーバー設備に故障などあった場合の復旧時にも安心。これはサーバー運営上のバックアップだが、有料オプションとして、ユーザー自身で復旧できる外部ストレージ保存のバックアップサービスもあります。
メールの安定性を求めたメールプレミアム
メールのやりとりが重要な方向けのメール無停止設計されたサーバープラン。
1台のメールサーバーが故障した場合は別サーバーで処理を継続する仕組みを採用し、安定性を高めています。
その他、メール接続元IP制限、Webメール接続制限、パスワード有効期限、ユーザー転送設定制限などのセキュリティ機能も充実しています。
各種アプリケーションに対応
EC-CUBE、WordPress、MovabletypeなどのオープンソースのCMSも動作確認済みです。
独自SSLはオプションとなる
SuiteXのSSLは共用SSLのみに対応しています。
独自ドメインでSSLを利用するには別途、SSL証明書を購入する必要があります。
SuiteXで独自SSLを利用する場合にはこちらの記事が参考になります。
データバックアップは有料オプション
SuiteXでは万一の場合のサーバー障害、故障に備えた運営上のサーバーバックアップは1日1回〜4回行われています。
しかし自分でアップロードしたデータなどを復旧したい場合は別途バックアップサービスを申し込む必要があります。