シンフリーサーバーは、広告なしで完全無料のレンタルサーバーとして注目されています。
無料なのに、独自ドメイン、PHP、データベース、無料SSLが使え、WordPressサイトの構築や管理も簡単に行えて有料レンタルサーバーにも引けを取らないほど機能が充実しています。
本記事では、シンフリーサーバーの機能とメリットデメリットを詳しく解説し、シンフリーサーバーの魅力を余すところなくお伝えします。
シンフリーサーバーとは?無料で使える機能
シンフリーサーバー(旧シンクラウド for Free)は、Xfree(エックスフリー)という無料レンタルサーバーの後継サービスとしてスタートした完全無料で使えるレンタルサーバーです。
しかしXfree(エックスフリー)よりも、大幅に機能が追加されていて、文字通り有料サーバーにも引けを取りません。
シンフリーサーバーでできること(無料で使える機能)
- ハイスペックサーバーが使える
- 独自ドメインが使える
- PHP、MySQLが使える
- 無料独自SSLが使える
- WordPressが簡単インストールできる
- サイト高速化、SEO対策ができる
- WAFが使える
- 自動バックアップができる
- 広告なし
ハイスペックサーバーが使える
シンフリーサーバーではオールSSD、つまりすべてのストレージにSSDが使用されており、従来のHDDに比べて高速で安定したデータアクセスを可能にします。
独自ドメインが使える
シンフリーサーバーでは独自ドメインが10個まで設定可能。サブドメインは50個まで設定可能です。
PHP、MySQLが使える
PHP7,8が使えてバージョンを切り替えることができます。
MySQLデータベースは5個まで作成可能です。
無料独自SSLが使える
シンフリーサーバーでは無料独自SSL(Let's Encrypt)が利用できます。インストールも面倒な作業なしで簡単に設定可能。
さらにサイトシールありの有料独自SSL証明書も取得が可能です。
WordPressが簡単インストールできる
シンフリーサーバーでは、
- WordPress簡単インストール
- WordPress簡単移行
- WordPressサイトコピー
などWordPressが簡単に設置することができる環境が整っています。
※WordPressだけでなく、EC-CUBEの簡単インストール機能もあります
WordPressのセキュリティ機能「国外IPアクセス制限」「ログイン試行回数制限」「コメント・トラックバック制限」も行えます。
サイト高速化、SEO対策ができる
シンフリーサーバーのWebサーバーはNginxです。HTTP/2にも対応しているため、効率的なリソース配信で、Webページの読み込み速度を向上させます。
さらにXアクセラレータ、ブラウザキャッシュ、サーバーキャッシュ設定など、Webサイト高速化できる設定が可能です。
WAFが使える
WAFとはWeb Application Firewallのことで、Webアプリケーションの脆弱性を悪用した攻撃からWebサイトを保護することができます。
有料レンタルサーバーではWAFがついていることが多いですが、古いサーバーなどには導入されていないこともあります。
悪意のあるすべての攻撃を防ぐことができるわけではないですが、WordPressなどCMSを安全に運用するためにはあった方がよい機能です。
自動バックアップができる
以前はシンフリーサーバーではバックアップ機能はなかったのですが、現在は14日間の自動バックアップがされています。
バックアップはWeb・データベースで、それぞれ復元も管理画面から自由にできる仕様です。
手動バックアップにも対応しており、ウェブサイトをまるっと保存したいときに便利です。
広告なし
無料レンタルサーバーでは、無料である代わりに広告が表示されるというのが常でしたが、シンフリーサーバーでは広告表示がありません。
意図しない広告が表示されてしまうと、デザイン性はもちろん、サイトの信頼性が低下してしまう可能性がありますので、広告が表示されないということは大きなメリットです。
シンフリーサーバーのデメリット
シンフリーサーバーでできることを挙げてきましたが、デメリットも取り上げます。
- メールが使えない
- 3ヶ月ごとに更新処理が必要
- サポートがない
メールが使えない
シンフリーサーバーではメール関連の機能はありません。
メールアカウントは作成できないため、メールが重要な役割を持つ、法人やビジネス用途には向いていません。
しかし主に使うレンタルサーバーは既にあって、2つ目のサーバーを使いたい場合やメールはGmailやYahoo!メールで事足りる人にはシンフリーサーバーが十分使えるでしょう。
3ヶ月ごとに更新処理が必要
シンフリーサーバーは無料で利用できますが、3ヶ月ごとに契約更新の手続きが必要です。
手続きを忘れてしまうと利用停止になってしまいます。それでも1ヶ月以内に凍結解除をすれば復旧できますが、そのまま1か月を過ぎるとデータは削除され復旧することはできなくなります。
サポートがない
シンフリーサーバーは、高機能サーバーを無料で提供するためサポートコストを削減しています。そのためサポートは提供されていません。
「シンフリーサーバー」は最新の技術を積極的に取り込む革新性を重視した無料レンタルサーバーです。
ソフトウェアバージョンなどに代表される後方互換性維持に対するコストやサポートコストを最大限カットする代わりに、
長期的、かつ有料レンタルサーバーに劣らない高速・高機能なサービスの完全無料提供を目指します。サポート不要でご自身で適切に対処できる上級者の方に最適です。
https://www.xfree.ne.jp/
シンフリーサーバーでの不明点・トラブルがあった場合は、オンラインマニュアルを参照するか、シンクラウド・ユーザーコミュニティで質問するかになります。
他社無料サーバーと比較
他社の無料レンタルサーバーと機能・仕様を比較しています。以下のように比較すると、サーバー容量、転送量、は突出していて有料サーバー級というのもうなずける仕様です。
無料サーバー | ※新規受付終了 | シンフリーサーバー 旧シン・クラウド for Free | StarServerFree | XREA |
---|---|---|---|---|
プラン | WordPressプラン | -- | フリー PHP+MySQL | XREA Free |
容量 | 2GB | 10GB | 2GB | 2GB |
転送量上限 | ーー | 900GB/日 | 非公開 | 5GB / 日 |
独自ドメイン | 5個 | 10個 | 1個 | 20個 |
PHP | ||||
MySQL | 5個 | 5個 | 1個 | 5個 |
独自SSL | ||||
メールアカウント | 100個 | |||
広告表示 | 広告あり スマホ・タブレットのみ | なし | 広告あり スマホのみ | 広告あり |
運営会社 | エックスサーバー | シンクラウド | ネットオウル | GMOデジロック |
シンフリーサーバーはこんな人におすすめ
- WordPressやプログラム練習用にサーバーを利用したい人
- Webサイト・ブログ運営がメインで、メールはGmailなどフリーメールで事足りる人
- サーバーやWordPressの操作には慣れていて不明点を自己解決できる人
シンフリーサーバーと有料サーバー比較
- 独自ドメインでメールを利用したい
- サポートがないと不安な初心者の人
- 複数サイトを運営予定や、画像や動画を多く使うサイト
- 法人やビジネスで利用する人
ディスク容量10GBというのは、無料サーバーでは破格の容量ですが、画像や動画などメディアファイルを多く扱うサイトや、複数サイトを運営予定の場合は10GBでは心許ないところです。
このような場合には、有料サーバーの利用をおすすめします。
シンフリーサーバーの上位サーバーであるシンレンタルサーバーは、さらにハイスペック、WordPress高速実行環境KUSANAGIを搭載したサーバーですが、月額770円からというリーズナブル料金設定が魅力のレンタルサーバーです。
機能比較 | シンフリーサーバー | シンフリーサーバープラス | シンレンタルサーバー |
---|---|---|---|
月額費用 | 無料 | 495円/月 36ヶ月契約 | 770円/月 ベーシック・36ヶ月契約 |
ディスク容量 | 10GB | 300GB | 300GB |
ストレージ | SSD | SSD | NVMe SSD |
独自ドメイン | 10 | 100 | 無制限 |
サブドメイン | 50 | 100 | 無制限 |
無料独自SSL | |||
MySQLデータベース | 5 | 50 | 無制限 |
データベース容量 | 500MB | 500MB | 5GB |
FTPアカウント | 5 | 5 | 無制限 |
メールアカウント | 無制限 | ||
サポート | メール・電話サポート |
まとめ
本記事では、無料でありながら有料級の機能・仕様を備えたシンフリーサーバーの特徴、メリットデメリットと解説しました。
シンフリーサーバーは、容量10GB、無料SSLでWordPressが使え、バックアップまでしてくれる非常に高機能な無料レンタルサーバーです。
しかし、メール機能・サポートがないため、サーバー操作、WordPressやWeb関連に経験があり、トラブルなども自己解決ができる上級者向きと言えるでしょう。
WordPressやサーバー運営の知識が浅い場合は、サポート対応のある有料シンレンタルサーバーをおすすめします。